読書録

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幸せになる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え2

幸せになる勇気――自己啓発の源流「アドラー」の教えII

幸せになる勇気――自己啓発の源流「アドラー」の教えII

 アドラー心理学についての本を書店でよく見るようになり、テレビ番組でも、青年と哲人の会話を通して、著者が解説されていたが、幸福の本質は「貢献感」p123&「われわれはみな、『わたしは誰かの役にたっている』と思えたときにだけ、自らの価値を実感することができる」p237ということは、これまで様々な本を読んできたが、とても腑に落ちるところだ。

 「共同体感覚」(社会を形成する他者への関心p49)という概念について、わかりずらい点もあるが、テレビで「自己受容」「他者信頼」「他者貢献」をセットに考え、自己と他者を常に「勇気づけ」ていくようにという説明には、なるほどと思った。 


発行したダイヤモンド社のサイト⇒ http://www.diamond.co.jp/book/9784478066119.html

「100分 de 名著」のサイト⇒ http://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/51_adler/

アドラー『人生の意味の心理学』テキストのサイト⇒ https://www.nhk-book.co.jp/detail/000062230672016.html


 このほか本著からいくつか備忘録として、以下に引用
◇「真善美」を扱いながら、宗教と哲学の違いは、物語の有無p29
アドラー心理学の行動面の目標は、1)自立すること、2)社会と調和して暮らせること、
心理面の目標は、1)わたしには能力がある、という意識、2)人々はわたしの仲間である、という意識 p38
◇権力者が強要しえないもの2つは、「尊敬」と「愛」p45
◇問題行動の5つの段階:1)称賛の要求、2)注目喚起、3)権力争い、4)復讐、5)無能の証明p90-103←所属感=共同体のなかに特別な地位を確保することという目的に根ざすp104
◇人生のタスク=仕事、交友、愛p168、p175
◇人間の価値は、「どんな仕事に従事するか」によって決まるのではない。その仕事に「どのような態度で取り組むか」によって決まるp192
◇われわれは他者を愛することによってのみ、自己中心性から解放されます。そして他者を愛することによってのみ、共同体感覚にたどりつくのです。p272


 生きることの意味や何が幸せか、をめぐっては、これまでもいろいろ読み考えさせられてきた。自分だけでなく周りを含めて、思い悩む時には、この本を読むことで、希望が見えてくればいいとも感じる。


{10/23-26読了、記入は11/5}