読書録

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人生が変わる「朝5分」速読勉強法

人生が変わる「朝5分」速読勉強法 (講談社プラスアルファ文庫)

人生が変わる「朝5分」速読勉強法 (講談社プラスアルファ文庫)

自己目的化している右脳云々など「世に盛る」速読術を批判し、知識や知恵の増殖によって人生を切り開く目的のために、速読の技術を利用すべきと主張し、著者が培ってきたノウハウを紹介している。

確かに本を速く読むにこしたことはなく、それこそ勝間和代さんの著作にもよく登場する技術ではあるが、本著では、自分でもある程度活用できるかな、という技法があり、なんとなくほっとする。

たとえば、速く読むという意識を持って、拾い読み(スキミング)や、探し読み(スキャニング)をしつつ、
p122:キーワードを拾い出して連結し、内容全体を把握する。
p128:いくつかの知識の集合体であるスキーマの数を増やして「待ち伏せ読み」をする。
p132:数行分一緒に読むブロック読み、ポイントを全体から素早くピックアップするページ読みに挑戦する。
p136:読む対象ごとに速読スピードを調整する。
など、説明はとても具体的だ。

また、英語の速読として『スピードリィーディング-科学的英語の速読』を紹介し、以下を列挙している。
1.段落の最初の文に注目せよ
2.第一段落に注目せよ
3.こんな言葉や箇所(順序や堆肥、結び方、理由原因、斜体、下線)には注意して、目をとめよ
4.黙読の際に唇や舌、喉を動かさない

さらに、著者の「速読勉強法」として、「三回転学習法」を提唱し、(p160〜)
1.速読によって全体をおおまかに把握するサラブレッド学習法
2.理解しながら記憶するためマーキングするブル学習法
3.マーキングした重要箇所だけなぞり読みして記憶する記銘学習法
これは、自らの受験勉強でもやってきたかなあ、ということを思い出す。
また、マーキングについては、重要度などに応じた三色サインペンを使うことなども記しているが、これは、齊藤孝さんの三色ボールペン学習法を思い起こす。

そして、高島式速読法のメカニズムとして、(p210)
「情報の中から、不要なものはどんどん消し去る。そして、必要なものだけを拾い上げて、それを自分の持っているスキーマにかける。こうすることで、限定した情報に接するだけで、全体の情報を脳に取り込むのだ」という。

要するに、捨てることによって速く読め、時間の省力化につながるというわけで、仕事や生活にも応用するよう呼びかけている。

まさに自分にとって、今足りないのは、こういうことなのかも知れない、と改めて反省しつつ、刺激を受けさせて戴いた。

{記入は10/26}