読書録

読書整理用のダイヤリーから移行しました19/1/26土~

暴走するネット社会

暴走するネット社会―ネットは人間に幸福をもたらしたか

暴走するネット社会―ネットは人間に幸福をもたらしたか

本書は2007年から翌年にかけて電経新聞に連載された「ネットの形而上学」をベースに、
1.ネットと社会問題、2.ネットの影響力とビジネス性、3.技術・規制・教育
の3つの側面を念頭にネット状況について書かれている。
対象は幅広く、さまざまな課題を俯瞰することができる。

p68:あるネタを2チャンネルに上げると、ネット内での普及率は10倍進むとされている。そのネタが新聞・雑誌で報道されると、普及度はさらに10倍加速し、テレビで取り上げられればさらにその100倍以上の普及度になるといわれている。

p116:ネットの空間を表す言葉として「玉石混淆」が定着しているが、その玉石混淆を象徴するサイトが2chである。
(肯定派:知の集合、わりと世界の実態に反っている、面白い、真実に迫っている、生活や趣味の参考になる、わからないことに回答がある)
(否定派:虚だらけ、時間の無駄、無意味な書き込みばかり、ノイズが多くて読みにくい、見ていると人間不信になる、履き違えた表現の自由

2ちゃんねるについては、確かに賛否両論、評価が難しいが、さまざまな情報で溢れているのは間違いない


p150:{梓澤和幸弁護士は、ネット上の名誉毀損やプライバシー侵害が増えているとしたうええで、1.個人発信、2.匿名言論、3.既存メディアとの関係(実名報道)の3つに特長を区分する}

p157:{キャス・サスティーン教授(インターネットは民主主義の敵か)は、「自発的な自己規制」を推奨している}

→匿名か実名かを巡っても、それぞれ良し悪しがあり、事実、このダイヤリーも匿名だからこそ成り立っている部分あり。


{9/11久しぶり記入8/27以来:読了日はダイヤリーの日付で、これまでと同様}