読書録

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『マイケル・ジャクソン』  西寺郷太 著

マイケル・ジャクソン (講談社現代新書)

マイケル・ジャクソン (講談社現代新書)

本を読みながら、多くの曲のメロディや映像が頭の中を駆け巡る。
いろいろ知っているつもりでも、知らなかったことが多い。
特に性虐待関連の裁判は、この本でも触れられているように、ほとんど主要なメディアでは大きく扱われることはなかったためか、事実関係を含めてよく知らなかった。
著者の分析によれば、マイケル・ジャクソンは嵌められたということなのだろうけど、「和解」すれば疑惑はあったのではないかと思うのが心情だろう。
また、これほど成功したのに、子供の頃からプライバシーがなく、結構、寂しかったのかもしれないとも思う。
それにしても残念、無念。

・1977年、ダイアナ・ロスシドニー・ルメット監督による映画「ウィズ」の案山子役で、クインシー・ジョーンズと知り合い、<オフザウォール>が生まれる
・ハードロックテイストの衒いのない大旦な導入は、同じ58年生まれのライバル・プリンスと共有していたかも
・スリラー、ビリー・ジーン、ビートイットと歴史を変える、著者はビリー・ジーンを時を超越した「最高傑作」と呼ぶ→84のグラミー賞で8部門を受賞
・1985年3月のウィーアーザワールドは、当初ライオネル・リッチーとの共作で、4/13から4週連続で全米トップ
・BADは、THIS IS ITの中で5曲が選択され、完成度の高さ素晴らしさは特筆されると紹介

p137:「人種差別をなくす」こと、「苦しんでいる子供達を救う」こと、「地球の環境破壊を食い止めること」、この3つは85年にウィーアーザワールドを制作して以降、彼が「歌」に乗せた大きなテーマだった。

p180:「僕は無実です。いずれ、このことは完全に証明されると判っています。・・みなさんを愛しています。そして、ゴッドブレスユー。アイ・ラブ・ユー。さようなら」

p188:(情報公開でFBIは不毛な捜査だったことを認めざるを得なくなった)なぜ「無罪」のマイケルは、あれほどのバッシングを受けなければならなかったのか?そんな不条理な報道がこの十数年続いてきたのか?

p203:インタラクティブ双方向性という言葉が流行し、アーティストにも対話のしやすさが求められたが、様々な体験から人間不信を極めたマイケルは時代に逆行するように心を閉ざしていく。

p213:(「ゴースト」で)最後に変身したのが、中年の太っていて平凡な容姿の、権威的で差別主義者の白人男性ということは特筆すべきである。彼らが操る「集団心理」こそが、実は最も恐ろしい、それこそが得体の知れない残酷な「怪物」なのだ、というマイケルとスティーブン・キングのメッセージは、・・必死の叫び・・

・親への反発が子供を持って理解するようになる。
・ユーチューブの普及が再評価の起爆剤となった。

{4/2〜4/6読了、記入は4/7}