読書録

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『マスメディア再生への戦略』 世古一穂 土田修 共著

マスメディア 再生への戦略

マスメディア 再生への戦略

現在のマスメディア状況が、「客観報道」を標榜しながらも、国家や政府に寄り添いつづけると批判し、市民セクターと協働する「公共するジャーナリズム」への転換を呼び掛け、市民に開かれた新たなるメディア検証組織の創設を訴える。

著者のうち世古氏は「NPO研修・情報センター」の代表理事で、「人々のつぶやきを形にして、思いをしくみにする仕事」をめざしてきたという。

また、土田氏は中日新聞記者で、これまでの経験から、新たな方向への改善を呼び掛ける。

理念はわからないでもないが、現実はなかなかこうはいかないような気もする・・


(目次ー引用)
第1章 マスメディアに必要な「市民の視点」
オバマとメディアとNPO;一市民であること;「市民の視点」と「国民の目線」のちがい;マスメディア記者とジャーナリズム;新聞記事はどのようにつくられるのか―そのプロセスと責任の所在);


第2章 公共するジャーナリズムとは何か
(「集中過熱取材」と「一極集中報道」のなかで見失われた市民社会の動き―「阪神・淡路大震災」取材を貫いた私的ジャーナリズムの陥穽;操作される情報に対する市民側のメディアリテラシー―「オウム真理教事件」取材に見る公的ジャーナリズムの限界;マスメディアとNPOの協働の成功事例―「コミュニティ・レストランプロジェクト」;マスメディアと市民の協働―コミュニティFMとG8メディアネットワーク;マスメディアと国際的な市民活動の協働の可能性―日中韓NPO/NGO/市民ネットワーキング);


第3章 参加協働型市民社会へのパラダイムシフト
(参加協働型市民社会とは;NPO、市民参加、協働―その真の意味;東アジア型市民社会を拓く);


第4章 マスメディア改革に必要な「公共(する)哲学」―哲学者・金泰昌氏との対話


{フォーラムから借り12/04読了、記入は9未明}