- 作者: 世古一穂,土田修
- 出版社/メーカー: 明石書店
- 発売日: 2009/08/31
- メディア: 単行本
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現在のマスメディア状況が、「客観報道」を標榜しながらも、国家や政府に寄り添いつづけると批判し、市民セクターと協働する「公共するジャーナリズム」への転換を呼び掛け、市民に開かれた新たなるメディア検証組織の創設を訴える。
著者のうち世古氏は「NPO研修・情報センター」の代表理事で、「人々のつぶやきを形にして、思いをしくみにする仕事」をめざしてきたという。
また、土田氏は中日新聞記者で、これまでの経験から、新たな方向への改善を呼び掛ける。
理念はわからないでもないが、現実はなかなかこうはいかないような気もする・・
(目次ー引用)
第1章 マスメディアに必要な「市民の視点」
(オバマとメディアとNPO;一市民であること;「市民の視点」と「国民の目線」のちがい;マスメディア記者とジャーナリズム;新聞記事はどのようにつくられるのか―そのプロセスと責任の所在);
第2章 公共するジャーナリズムとは何か
(「集中過熱取材」と「一極集中報道」のなかで見失われた市民社会の動き―「阪神・淡路大震災」取材を貫いた私的ジャーナリズムの陥穽;操作される情報に対する市民側のメディアリテラシー―「オウム真理教事件」取材に見る公的ジャーナリズムの限界;マスメディアとNPOの協働の成功事例―「コミュニティ・レストランプロジェクト」;マスメディアと市民の協働―コミュニティFMとG8メディアネットワーク;マスメディアと国際的な市民活動の協働の可能性―日中韓のNPO/NGO/市民ネットワーキング);
第3章 参加協働型市民社会へのパラダイムシフト
(参加協働型市民社会とは;NPO、市民参加、協働―その真の意味;東アジア型市民社会を拓く);
第4章 マスメディア改革に必要な「公共(する)哲学」―哲学者・金泰昌氏との対話
{フォーラムから借り12/04読了、記入は9未明}