読書録

読書整理用のダイヤリーから移行しました19/1/26土~

『わたしと仕事、どっちが大事?はなぜ間違いか』 谷原誠 著

「何をいいたいのかわからない」と言われたのが、結構ひっかかっていて、この本を手に取る。弁護士が教えてくれる「論理」の戦い方で、一気に読めたのだが、どこまで自分のものにできるか・・表題の問いは、結構実際に家庭であるわけで、冒頭、この本を読めばもうあわてることはないというが、なかなかそうはいかないのが現実ということも思い知る。この質問への答えはp124〜で、二者択一誤導質問だと断じているが、それをわかったうえで、家庭内での議論は果てしなく続いていくのですよ・・・


(目次-引用)
第1章 あなたに必要な“論理力”という武器
(人間は非論理的思考にダマされる!?;人は誰もが論理的であろうとする ・・);
p20:一貫性の論理・・最後まで通そうとする心の働き
p28:論理で追い詰めすぎ、自尊心を傷つけてはならない
p36:議論の出発点に立ち返る


第2章 論理的に考え、話すための“第一歩”
(三段論法―「A→B、B→C、ゆえにA→C」;そもそも式論法―「ルール→事実→結論」 ・・);
p46:そもそも、ところで、だとするならば、・・この順で考えると論理的に展開できる。
p68:それとこれは違う:異同論法


第3章 相手のペースに巻き込まれない会話術
(相手の価値観に反論する;他の事例に飛び火させる ・・);
p95:反対意見を受け止めて反論する、反対意見の内容を予想して反論しておく
p105:現状を変更する方が立証責任を負担する


第4章 論理の落とし穴を見破るテクニック
(非論理的な論理に正しく反論せよ;誤導尋問―「お支払いは現金ですか、それともカードになさいますか」 ・・);
p119;二分法を疑うポイント:1.選択肢に示された言葉の定義は何か、2.選択肢は本当に二つしかないのか、3.選択肢は、性質上、あるいは時間の経過によって両立することがないと考えるか
p138:議論をするときは、人の問題と議論の対象を明確に区別しなければならない。
p160:「他の人もやっている」といわれたら、あとの反論は聞き流し、まず「当人がやった」という事実を確定してしまう。


第5章 論理的な思考力をみがく質問術
(言質を引き出すソクラテスの質問術;相手が警戒する前に言質を引き出す ・・)
p190:相手からの質問に対処する方法として、1質問に回答する 2.質問とは関係のない話をする 3.質問に対して質問で返す

{図書館から借り7/3読了、記入は7/08簡易}