読書録

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今すぐ使える!ロジカルシンキング

今すぐ使える!ロジカルシンキング (PHPビジネス新書)

今すぐ使える!ロジカルシンキング (PHPビジネス新書)

・不透明で不確実な時代に、起こったことに迅速の対処することが重要で、環境変化のスピードより速く考えないと変化についていけなくなる。「みんなにとって何が正解か」を、衆知を集めて探し出さないといけません。「正解を考えること」が重要になります。深い内省と豊かな対話を通じて、進むべき方向や活動する意味を自らの力で見つけ出さないと、時代から取り残されてしまいます。その拠り所となるのが『ロジカルシンキング』(p5)と、著者が冒頭書いているように、身につけばとても役立つ考え方だろうとは思う。
・先に読んだ図解とあわせて、こちらを読むことで背景というか、深みを味わえた気がした。
・扉で紹介している「それって何の話?」「そうでないとしたら?」「二つに分けると?」繰り返し問いかけることが複雑な問題を解決するカギ!というのが、シンプルでわかりやすて良い。「要するに何なのか?」を考える癖をつける必要がある(p85)。
・本文中の事例で、論理の前提に疑いの目を向けるという視点が、自分には欠けがちだ。長期的ビジョン策定の必要性⇔変化の激しい時代に役立つか、優秀な人材の育成⇔社内だけではない、画期的な商品⇔ヒットの積み重ね、ぬるま湯体質の社員⇔経営層では、風通しを良くする⇔健全な対立 など。
・複雑な問題を処理できる人は、分けるのが上手な人(p174)というのも、実感できるところがある。ややこしい問題をポイントは3つなどと、本質的なものに思考を集中させることができるのは、大切な能力なのだろう。基本は2つに分けるのがシンプルでパワフルだとして、以下の事例。
→プラス/マイナス、メリット/デメリット、共通点/相違点、理想/現実、長期的/短期的、絶対/相対、形式/実質、全体/部分、効率/平等、必要/願望、欠点は中間の考え方や第三の案をないと錯覚してしまわないこと。

(目次-引用)
第1章 実践的ロジカルシンキングのススメ;
1.ロジカルシンキングの三つのメリット;複雑な問題が解け、思考の質が上がり、納得感が高まる。
2.誰とでも一緒に問題解決できるか?;みんなが正解と思うことを正解にするが、考え方の筋道が重要になる。
3.粘り強く問いかけ続けることがカギ);深い内省と豊かな対話を目指して誰でも実践できるロジカルシンキングを紹介。


第2章 「論理構築力」で筋道を組み立てる;
1.筋道が見えなければ分からない?;出発点ー論点、経路ー根拠、終着点ー主張⇒「私は〇について△と考える、なぜなら◇だから」
2.論点を明示する―論点は何?;記述的問題(事実・知識)正しいか誤りか、功利的(便益、効用)損か得か、規範的(価値、倫理)善か悪か、感情的(感覚、心理)好きか嫌いか、⇒一時に考えられるのは、一つの論点だけ。
3.根拠を持って考える―その理由は?;事実を根拠に、仮説を検証し、ゼロベースで思考、背景や意味を考え抜く。
4.主張を明確にする―だから、何なの?;結論を導き出し、具体的に思考する。シンプルに考える。「要するに何なのか?」を考える癖を。+全体を大まかにとらえる、ゴールから考える、
⇒PREP法という話し方:P結論、主張、 2理由、根拠、 3事例、データ、 4結論、まとめ


第3章 「批判的思考力」で論理を検証する;
1.その考えは本当に正しいのだろうか?;
2.筋道を検証する―どうして?;根拠を洗い出す、歪みを正す、ひっくり返して考える、バランスを正す、因果関係を見極める。
3.思い違いを疑う―本当にそう?;前提に疑問を持つ、反証を探す、固定概念を打ち破る、見込み違いを調べる、行き過ぎを防ぐ


第4章 「多面的思考力」で他の考え方を探る;
1.他の筋道が考えられないのか?;
2.選択肢を増やす―他にないの?;視野を広げる、切り口を変える、組み合わせる、制約を外す(リフレーミング
3.整理して考える―ザックリ言えば?;両面から見る、分けて考える(定番、ロジックツリーやピラミッドストラクチャー)、モレダブりをなくす=MECE(ミッシーやミーシー)、3つのポイント、軸を見つける、図で思考する=見える化
4.本筋を見いだす―で、どうする?;優先順位を考える、基準を明らかにする=「みんなが正しいと思う」基準。対立を解消する、考えを統合する、
≪いろいろな合意を使い分ける≫
1)妥協する、2)条件付きで合意する、3)部分的に合意する、4)第三の案で合意する、5)プロセスを合意する


おわりに;日本企業の創造力と活力を奪った3つ
1)成果に応じて給料を支払う成果主義、2)オフィスのIT化、3)ロジカルシンキング
⇒論理を極めながらも、さらにそれを超えた創造的な知をめざす。それが、閉塞感のある現状を打破するために、今、私たちに求められているのではないでしょうか。


{10/30-11/1読了、記入は11/12〜14}