読書録

読書整理用のダイヤリーから移行しました19/1/26土~

『会社の電気はいちいち消すな』 坂口孝則 著

会社の電気はいちいち消すな (光文社新書)

会社の電気はいちいち消すな (光文社新書)

どちらかというと節約型生活をしているが、タイトルに惹かれて読んでみた。
節約を支える時代背景として、市場の競争激化、知的な試みになってきた、社会性という3つをあげているが、マクド吉野家が儲かっているのも、こうした時代だからだろう。マクド吉野家もクーポンがないとなかなか行かないが・・・
p57の130円バーガーを65円にして3倍売れれば、利益が5円から9円になるという図解は、なるほどわかりやすい。薄利多売というのは、こういう理論的な裏付けがあるんだと知った。
p83〜成功する節約・コスト削減には3つの仕掛けがあるとして、1.節約が社員の利益につながる、2.ルール化やシステム化で社員に節約・コスト削減を推し進めさせる、3.強制的に必要経費を削減される をあげ、社員の善意に期待するなという。
★本書の題名も、この項の「人がいないときは会議室の電気を消せ」というのではなく、5分以上人がいないとこには自然に消灯するセンサーをつける」というところから、きているのだろうか?

p137:節約・コスト削減のために利用すべき人間特性=1.愉しいこと。自分の利益になることしか進んでやろうとしない。2.ルールやシステムがないと、高い倫理観を持ち続けられない。3.強制的にやらされることしか達成できない。

p148:上手な仕入れの3つの観点=1.安くて良いものを選定する。2.安く提供してくれる取引先を探す。3.より安くできないか交渉してみる←これは、家電やAV関連を購入するときに、必ずやっているような気がする・・・

p185:カギは「見える化」にある、・・目標を決め、その達成度や進捗を目に見えるようにするだけのことだ。/実現すべき利益目標と現状のギャップを埋めようと、現実を目標に合わせようとするから、(利益目標を数値化し、それを紙に印字し張り出したり配ったりして社員と共有する)

(締めの言葉)節約とは快楽のことである。←これはいい!少しは自信を持って取り組もうか・・


(目次)
1章 「効率化すれば利益はあがる」のウソ
アウトソーシングでは、利益はあがらない;
作業のカイゼン・効率化では、利益はあがらない;
決算書知識は役に立たない;
薄利多売には意味がある;


2章 なぜ節約・コスト削減が必要なのか?
これからの時代は売上が伸びない;
「前年同期比○○%アップ」「前年同期比○○%削減」という幻想;
節約・コスト削減とはエコロジーである;
節約・コスト削減と企業の社会的責任(CSR)はつながっている;


3章 節約術100連発
節約術100のアイディア・観点;


4章 仕入品を見直す
仕入れ品を見直す、取引業者を見直す、価格を交渉する;
仕入れ量を見直す;
仕入れ品の詳細管理・長期的な価格低減を徹底する;


5章 節約が会社を変える


{フォーラムで借り6/17読了、記入は7/2作業}