読書録

読書整理用のダイヤリーから移行しました19/1/26土~

「デキるつもり」が会社を潰す

こんな人いるよなあ、自分もそういうところがあるかも知れない、と少し反省をこめつつ読んだ。具体的なやりとりが分かりやすく、数字をベースに何がダメなのか、わからせてくれる。各章ごとには、「まとめ」もついていて、勝間さんの本のような印象も受けたが、会計的な観点で貫かれているところは、ここまでの感覚を持たないと、今のような時代では、職場で必要とされなくなるのかも知れない。

冒頭に紹介されるのは、高尾山薬王院にある【つもり違い十か条】を敷衍した言葉⇒「高いつもりで低いのは 会社への貢献 低いつもりで高いのは 自分の給与」 「絶対黒字感覚」を身につける必要性を説いていく。

p69:第1章のまとめ、自称・黒字社員はこんな人 から
・名刺の数自慢、詐欺的セールス、新人のあら探し、長時間残業が誇り、誰に何を依頼したのかすら忘れる、自分の仕事の負担が増えないように、つねに「できない理由」を探す「現状維持型社員」
←ついつい残業が長引いたり、途中抜けることも多いが、これは反省すべき。
←いかに職場を「未来志向型」に向けていくかも課題。

p111:第2章のまとめ、ムダにする4つの資産 から
・黒字社員判定法は(個人の利益貢献額+周囲への利益貢献額)÷給与で、人財(10倍以上)、人材、人在(3倍未満)、人罪(マイナス)に分けられる。
稲盛和夫氏による成功の方程式 人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力 このうち考え方はマイナスもあるため最も重要
・自称・黒字社員がムダにする4つの資産は「ヒト」「モノ」「カネ」「時間」
・デキる社員は、絶対黒字感覚をもって、PDCAを回す
←このうち「時間」の感覚は、もっと研ぎ澄ましていきたい

p150:第3章のまとめ、目標設定術 から
・目標設定の場面では、SMARTの法則:具体性、計測可能、達成可能、現実的、期限が明確
・会社のビジネスモデル:誰に、何を、どのように、を常に考え、25秒位内で具体的説明を

p183:第4章のまとめ、仕事術 から
・時間コストの考え方の目安:入社3年目以内の社員⇒1秒1円、それ以外は1分100円
・人事評価では、「時間コスト」の考え方で部下を評価:上司の雑用で肩代わりとも捉える
p167:仕事の成果は、(質×量)÷費やした時間⇒質を高め、量を増やし、時間を減らす
p176:ムダ削減でECRSの法則 なくす、一緒にする、順番を変える、単純にする
←我が身を振り返ると、恥ずかしい所あり

p207:第5章まとめ、分析術 から
・投資の損得分析は、今さらどうしようもないコスト(=埋没原価)を意識して正しく判断する
←必ずしも、買ったばかりだと言って不備を直さないと、かえってコスト高になることある

p231:第6章まとめ 改善術 から
・改善策を決めるステップ:1思いつくままあげ、2評価項目を決め、3重要度を決め、4評価して、5何を実行するか決める
・入社時100の能力が、5%成長だと18倍、3%成長だと5倍以上、微差の積み重ね

p234:「デキる黒字社員」とは、…私は、自分が「デキない」ということを、素直に認められる人ではないか、と考えています。…(共通点)つねに今よりもさらに「デキる」状態をめざして、自分は「まだデキない」という意識で仕事に取り組んでいる、ということです。

自分ができないことを意識しよう!

{6/18ー23(土)読了、同日記入}