『チーム・バチスタの栄光』 海堂尊 著

チーム・バチスタの栄光

第４回『このミステリーがすごい！』大賞受賞作で、映画化もされ、今をときめく著者の作品で、ようやく読むことができた。途中からは一気に最後まで読むため、夜更かしをしてしまったぐらい、面白かった。

この著者の本は、先にブルーバックスでＡＩについて読んでいたが、この本はその主張を世に訴えるために書かれたともいえるかも知れず、この小説によって、理解が相当深まったとは思う。

また巻末の解説で指摘されているように、登場人物のキャラが、それぞれ良くたっていて、確かに続編を読みたくなる。
雰囲気としては、専門的な知識を活用して書く森博嗣さんと同じような印象も受けた。

また、田口さんの自分の名前の由来を説明してもらう　という手法は、いろんな場面で使えそうではある。

（扉-引用）
東城大学医学部付属病院は、米国の心臓専門病院から心臓移植の権威、桐生恭一を臓器制御外科助教授として招聘した。彼が構築した外科チームは、心臓移植の代替手術であるバチスタ手術の専門の、通称“チーム・バチスタ”として、成功率１００％を誇り、その勇名を轟かせている。ところが、３例立て続けに術中死が発生。原因不明の術中死と、メディアの注目を集める手術が重なる事態に危機感を抱いた病院長・高階は、神経内科教室の万年講師で、不定愁訴外来責任者・田口公平に内部調査を依頼しようと動いていた。壊滅寸前の大学病院の現状。医療現場の危機的状況。そしてチーム・バチスタ・メンバーの相克と因縁。医療過誤か、殺人か。遺体は何を語るのか…。栄光のチーム・バチスタの裏側に隠されたもう一つの顔とは。

｛地区センターから3/7借り18読了、記入は21｝