読書録

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『就職迷子の若者たち』 小島貴子 著

就職迷子の若者たち (集英社新書)

就職迷子の若者たち (集英社新書)

この本はおととし出版されたが、この秋からの雇用悪化を考えると、就職の厳しさはかつてないほどの様相で、将来、子どもがどう道を選び取っていくのかの参考にもしようと、借りて読む。読んだら、子どものことより、自分がなぜ今の仕事を選び、どう働こうとしているのか、改めて原点について考えさせてくれる形にもなった。学生時代を思い起こすと、志望したところからは適職なのだろうが、適性があるかどうかは、別途考える必要がありそう。
なお、あとがきの中に、知り合いの名前を見つけて、今、どうしているのかなあ、とふと思う。


(扉より)
明るい兆しが見えているとはいえ、まだまだ厳しい就職戦線。若者たちにとって、今や就職活動は人生初めての大決断、高いハードルとなっている。長い就活期間、重い精神的ストレス、自分探しへの不安。働きたいのに、働けない。自分に合う仕事はどうみつけるの?と、彼らは仕事探しの道筋で迷っている「就職迷子」なのだ。著者は、若者と社会や企業との橋渡し役として活躍するカリスマ・キャリア・カウンセラー。現場を踏まえて「大丈夫、こうすればうまくいく」と具体的にアドバイスする。就職志望者のみならず、上司、親たちも必読です。


(目次−引用)
第1章 仕事探し どこから手をつけたらいい?(就職活動の前に、自分をよく知ろう;もう渋谷へは行かなくてもいい?;どんなことに興味があるの? ほか);
p38:(好きなことをしていると時間も忘れる)私は、「好きなことを仕事にしなさい」とは言いません。「自分が好きになれそうな仕事を探しなさい」と言うのです。
p47:最初にしなくてはならないのは、まず自分を知ること。それから、自分が好きになれそうな<仕事>を探します。そんな仕事ができる<会社>を探すのは、いちばん最後です。この順番を忘れないで下さい。→p186ステップの3番目まで。4.応募、5.採用試験、6.結果採用or不採用の場合
p48〜就職状況の変化は、1.長引く不況で採用人員が減る 2.人材育成にかける時間を惜しんで最初から社会人としての人材を求める→世の中へ出て働くために生活を実践させることが大切。


第2章 働き続けるために必要なこと(フリーターは全国で約二一三万人;正社員の意味;社会には守るべきルールとマナーがある ほか);
p73〜会社で守るべきマナー:清潔できちんとした身なりと服装、自分から挨拶、上司だけでなく同僚とも敬語で丁寧に話す、周りの人に不快感を与えるような表情、態度はしない
p95:企業が採用にあたって運動部での活動を熱心にやってきた学生や、偏差値の高い大学の学生をややもすると優遇する傾向があるのは、そうした学生に、この我慢強さ=耐性があると考えられるからだと私は見ています。
p110:●この仕事が好き、と感じる人それぞれの労働個性。その労働個性を発揮できる仕事に出会ったとき、それがその人の適職、というものだと私は思います。●
p119〜就職セミナーで話すのは、・自分の興味を洗い出してみよう・それについて周りの人に話してみよう・コミュニケーションを怖がらずに工夫してみよう・社会人として一人前の大人になる努力をしてみよう。
p123:●自分のやりたいことだけをやれる会社など、どこにもありません。会社に就職する、ということは、その組織の中で様々な経験を積み、会社が行う利益を生むための活動の一端を担う、ということなのです。どの部分を担うかは、社員が選ぶことではありません。会社が判断するのです。●


第3章 こうすればうまくいく“就活”(一般的な就活の流れ;会社説明会の一〇〇%活用法;インターンシップを活用する ほか)
p151〜{応募書類の今後の自分の基礎になる右側には、1日常生活の経験、2.アルバイト・サークル活動などの経験、3.趣味・特技、4.資格などを書くが、たとえば趣味に料理とだけ書くのではなく、「皆の喜ぶ顔が励みに」など背景も書き込むこと}
p168:(自己PRのチェック表、1.外見−明るく見える、一緒にいて楽しい、まじめそうに見える。2.活動チェック-チャレンジ精神がある、情報収集ができる、責任感がある、独創的なアイディアを考えられる、嫌なことでも前向きに対応できる。3.内部チェック-聞き上手、意見調整ができる、信頼関係を築ける、わかりやすく物事を説明できる、公平なものの見方ができる、多面的に見る、向上心を持つ←逆に求められている要素ということか)
p176〜(経験したら、次のことぐらいは言語化)■なぜその経験をしたか、何を期待、どんな人がいたか、どんな場所でいつどんなことをしたか、どんな発見があったか、疑問に思ったことは何だったか、それで何を工夫したか■←応用したい
p180:{面接では、いつも口角を上げているように気をつける、肯定の気持ちはうなずいて動作も加える、質問の意味がわからないという疑問で眉間にしわはよせない、質問していない人の方にもときどき顔を向ける


{図書館で12/14借り26読了、記入は27}