読書録

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『老いない技術』 林泰史 著

老いない技術-元気で暮らす10の生活習慣 (祥伝社新書115)

老いない技術-元気で暮らす10の生活習慣 (祥伝社新書115)

本書は、扉によると、高齢医学の第一人者が、老いない技術のポイントを紹介し、その詳細を科学的根拠に基づいて解説している。しんどい努力によって長寿を得るのではなく、日々のちょっとした習慣の積み重ねで、心も体も健康を保てるのだ。人生の最期にしみじみと「いい人生だった」と思える、サクセスフル・エイジング(うまくいった人生)のための新健康ガイド とのこと。

この本を読むと、普段の自分の生活が、いかに不健康か認識するのだが、だからといってなかなかやめられない。

また、煙草も止められないのだが、216ページにあるように、「とはいってもタバコの害を承知で吸っているいる人に止めるようにと強制するつもりはありません。それはすべての不健康なことを排除して健康のみを最終目標とした人生はつまらないと思うからです」とか、p257の「成人が自己責任で嗜好としてタバコを吸っているのに対して、他人が禁煙をするようにと干渉するのは、許容範囲の狭い社会を作ると考えます。ボクシングや冬山登山と同様に生命に危険を及ぼすことを承知で喫煙する自由は認められるべきで、誰しもが他人に迷惑をかけない限り一見してバカなことと思えるような行為をする権利、愚行権は認められます。・・・体に悪いことをすべて禁止してしまえば、国民の健康度は上がるかもしれませんが画一的な面白くない社会となって、思わぬ発想から文明が発展する道が閉ざされるのではと危惧されます」と書いてあることには、とても共感を覚えた。
また、p266の「社会との繋がりが健康維持にいかに大切かがわかります」というように、単に体だけでなく、トータルに考えられている点も、著者の考え方は素敵だと感じた。

p2:「元気で長生きの十か条 1.血清アルブミン値が高い 2.血清総コレステロール値は高すぎず低すぎず 3.足が丈夫である 4.主観的健康感がよい 5.短期の記憶力がよい 6.太り方は中くらい 7.タバコを吸わない 8.お酒は飲みすぎない 9.血圧は高すぎず低すぎず 10.社会参加が活発である。

第1章 老化とは何だろうか(老化の必須条件とは何か;老化と病気はどこが違うのか ほか)4原則=普遍性、内在性。進行性、有害性
第2章 生活の質を高め、病気と上手に付き合う方法(生活習慣病は、生活習慣の改善で治そう;がんは生活習慣病なのか ほか);
第3章 食の健康法 健康の源は食にあり(BMIと健康との関係;なぜ太るのか ほか);
第4章 誰にでも実行できる運動療法(運動機能の衰えはどこから始まる?;白い筋肉と赤い筋肉とがある? ほか);
第5章 生活習慣を少しずつ改善していく(病気になる生活とならない生活;怒りや笑いなど、感情と病気との深い関係 ほか)

p63:多くの先生方が、平均寿命は80歳代、最長寿命は120歳前後だろうといっておられます。
p102:プレスローの勧めるつの生活習慣 1.適正な睡眠時間 2.喫煙しない 3.適正体重を維持する 4.過度の飲酒をしない 5.定期的に運動をする 6.朝食を毎日食べる 7.間食をしない
p196:食物栄養に関するがん予防14か条 1.植物性食品を中心に、多様な食物を摂取する 2.適正体重の維持 3.し身体活動の維持 4.多様な野菜類・果物類を多く摂取 5.植物性食品から総エネルギーの45〜60%を摂取する 6.酒類の引用を控える 7.赤みの肉は一日80グラム以下 8.動物性脂肪の多い食品の摂取を控える 9.塩分は一日6グラム以下 10.カビの毒で汚染されたものは食べない 11.食品の保存に気をつけ、冷蔵庫に保存 12.食品添加物や残留成分の摂取に気をつける 13.黒こげになったものは食べない 14.以上の勧告を守れば補助食品や補助栄養剤は不要

ことし、父方と母方の両祖父が、数え99歳で永眠した。大往生ではあるが、僕は今までのように不摂生をしていて、どこまで生きることができるだろうか・・少しは考え方を変えていかなければならない とは思うのだが。

{地区センターで11/23借り12/7読了、記入は10日}