読書録

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『職場のセクハラ防止ガイド』 PHP研究所

セクハラについて学ぶ。ポイントは、相手の立場にたつこと、相手がセクハラと思えばセクハラということ。当たり前のことなのに、なぜかできないのは、人間の弱さからなのか。とりわけ、酒がからむと、合理的な判断ができなくなることがある。


・ケースと判例がわかりやすく紹介されている。
P13:職場とは会社の中だけではない、取引先でも移動中でも商業時間外でも、業務の遂行中であれば職場に含まれる。


セクシュアル・ハラスメント―欧米企業の実践実例:ILO調査

セクシュアル・ハラスメント―欧米企業の実践実例:ILO調査

・欧米企業の実践実例やILO調査など、世界的な動向がわかる。
P31:研修では、1.問題を認識させより敏感になってもらう、 2.会社の方針と手続きを伝える 3.許容することのできない事例を明確に理解させ、容認できない行為は懲戒処分につながることを伝える


管理職のためのセクハラ講座―あなたの理解で大丈夫ですか?

管理職のためのセクハラ講座―あなたの理解で大丈夫ですか?

・認識のチェックリストが豊富。問題形式もある。P41に、セクハラになるかならないかを、家宅侵入罪と対比して説明しているが、男性側の判断が身勝手な理屈で相手の嫌がることをしていたということがよくわかる。すなわち、1.女が勝手に理解→家主が判断、 2.いやよいやもいいのうち→家主が拒否しているのに入れば罪に 3.酔った上での無礼講→酔っていようといまいと他人の家に入れば罪に 4.人間関係がぎすぎすする→近隣関係はぎすぎすしない 5.いい男は許される→親しい人は許される。
P61:以前は問題にされなかった週刊や慣行、思い込みのグレーゾーンとして、マナーモラルの欠如、固定的な男女役割意識、女性の働く意欲に気付かない など。
P72:家庭の都合で自分の仕事のスケジュールを変更したり、子供を保育園に迎えに行く打ち合わせを仕事中にすることなどは考えられない→誤り:家庭のことは妻に任せきりという実情は、性別分業と強く結びついて根付いているということも考えてみる必要があり、働き方を見直すことも必要ではないか。


セクシュアル・ハラスメントのない世界へ―理解・対策・解決

セクシュアル・ハラスメントのない世界へ―理解・対策・解決

・マンガで事例をわかりやすく紹介している。P134に慰謝料の過去の例が一覧表にあり。
P91:人事院が示す指針は、「なりうる言動」として、「男のくせに根性がない」「女には仕事が任せられない」などと発言すること、女性であるというだけで、職場でお茶くみ掃除私用などを共用すること、など、セクシュアルハラスメントを広くとらえています。
P127〜防止・対策 1.学習するべし 2.基準は相手にあることを肝に銘じよ 3.NOははっきり 4.NOといえる環境作り 5.NOを素直に素早く受け止めよ 6.相談者を身近に、相談窓口を開けるべし 7.内々ですますな 8.謝罪は早く 9.制裁は毅然と 10.差別をなくし新たなパートナーシップを。

セクシュアル・ハラスメント対策 (日経文庫)

セクシュアル・ハラスメント対策 (日経文庫)

・セクシュアル・ハラスメント対策は企業のリスク管理上重要な問題という立場から、セクシュアル・ハラスメント事件が、従業員のモラールダウンや消費者の不買運動、企業のイメージダウンにつながる恐れがあると指摘。問題を起こさないための意識改革が何より大切だが、もし起きてしまったときにすばやく適切に対応できる社内体制作りも重要だと紹介。本書は、国内や海外の事例や判例を数多く取り上げ、より深い理解が得られるよう工夫している。
P146:米国の一部で行われているような極端なセクハラ対策は、幼稚である意味で陳腐ですらあると思っています。たとえば、「夕方5時以降、上司が部下に一対一で酒食をともにすることは性的意味が推定される。したがって、さけるべきリスキーな行為である」といったマニュアルは、教条主義的・・・

{フォーラムで11/16借り17読了、記入は12/14}