読書録

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『40歳からの仕事術』 山本真司 著

40歳からの仕事術 (新潮新書)

40歳からの仕事術 (新潮新書)

まだ変わることができるのか?ほぼ同じぐらいの世代で、仕事のやり方・やる気について、ビジネスの世界のことなのだろうけれども、考えさせてくれた。また、本人の体験を織り込んでいると思われるコンサルタントと転機を迎えて悩む友人の会話を軸に展開する構成は、一気に読むことができた。印象に残った教訓は、残された少ない時間を有効に使うためには「捨てる」ことを重視しなければいけないことだ。

p21:「意識」「戦略」「技術」の3つの分野で問題がある。
p35:自分の強みのある分野から勉強しろって言うのが大原則。英語を勉強するのではなくて、仕事に関係するテーマを英語で勉強するってこと。
p36:自己変革は戦略的に・・①時間資源の制約の中では「何をするか」ではなく「何をしないか」を決めなければならない。「捨てる戦略」が重要だ。②何を捨てるかを決めるには・・自分にできるか否かという湯有意性の視点と併せて考えるべし。

p38:(若手の変革過程層と、50代以上の変革拒絶層の間にある)「変革真空層」が40代で最小の変革投資で最大の変革リターンを狙う。

p42:(この本の新橋ビジネススクールの位置づけは)1捨てる、2教えない、3非常識 で、「自分を変える戦略」を伝えること。
p44:講座は、1思考法(=自分の頭で考えるp46)、2分析技術、3コミュニケーション技術。
p61:三悪は「新聞」「雑誌」「経営本」で、「事実は知るべきである。しかし意見は有害である」:事実と意見を区別する
p66:哲学、宗教、心理学を勉強しろ
p68:企業改革の顕教型アプローチは、全部終われば良い会社になる、密教型は、不都合のある部分だけなんでもすぐ変える。
p74〜まとめ:「過去を捨てる勇気」を持つ:間違ったと気付いた段階でその考えは捨てる、過去の体験成功努力にとらわれると発想は縮む。

p85:科学的合理主義アプローチの3つの特徴:1.物質世界では客観的に観察、証明可能な審理が必ず存在する。(客観的真理の存在)2.物質は要素に細分化可能である(還元論)、3.各々の要素には、因果関係を導き出せる(因果律の制限)
p91:理想的なリポート:1.現状の簡単なレビュー、2.現状=結果をもたらしたもの原因は何か、という因果関係の分析、最大の焦点だ。3.課題の構造と結果が生まれる経緯を整理。4.だからどうする、という行動の提言。5.それをどうやる、という評価。

p103:「自分の頭で考え」て「分析」により証明するプロセスで3つのC、Collect,Create.Comfirm.:+Crystallize Communicate
p108〜まとめ:尻から考える=結論から考え、仮説を構築し、因果関係を分析。
p125:「台本に忠実な実現」をすること。

p133:技法1.数の論理
p136:3.4.7の数字には違和感を覚えない。3は全体、4は事業部レベル、7は全社全体
p160:資源配分論には、ステップ3つ。1.己の持ち時間の正確な把握 2.資源を投入すべき仕事の選択と集中、3.行動面で成功のツボを外さない。

p174:新しい目でステークホルダーとの関係を見つめなおし、人生のビジョン(ありたい姿)を決める。・・勝ち残るための差別化戦略は、人間関係のマネジメントの中で構築される。また、時間資源の制約・・・仕事と時間のマネジメントが戦略実行上の鍵を握る。有限な時間資源の中で最大の効果を刈り取る作戦、それがカギ

{図書館から6/14借り7/4読了、記入は5日。}