読書録

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『ワーキングプアの大逆襲』 設楽清嗣 他著

ワーキングプアの大逆襲―労働争議最前線からの「格差“使い捨て”社会」の処方箋! (Yosensha Paperbacks 31)

ワーキングプアの大逆襲―労働争議最前線からの「格差“使い捨て”社会」の処方箋! (Yosensha Paperbacks 31)

今週、グッドウィルが廃業することになったが、この本は、これまでの派遣をめぐる問題や経緯を知る上で、よくまとまった一冊だった。

また、「成果主義」がいかに会社や社員をむしばんでいるかも実例をあげて紹介している。富士通ナムコ、石川島播磨など、目標を低く設定するようになったり、技術が伝承されなくなったりしたという。際限のない長時間労働パワーハラスメント、ストレスからくるうつ病など、(p105)正社員にも受難の時代。

「国際社会のなかでの競争力」を維持するために、労働コストを下げる一連の動きの中で、派遣や成果主義などの問題が噴出している今、この本で示されているように、「職場や仕事の枠を超えて連帯する」ことが大切なのかも知れない。

{フォーラムから5/31借り6/27読了、記入は28}