読書録

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『夫と妻の向き合いかた』 金盛浦子 著

夫と妻の向き合いかた―「定年になってから…」では遅すぎる!

夫と妻の向き合いかた―「定年になってから…」では遅すぎる!

心が自立した二人の関係こそが、もっとも素敵な夫婦関係=二人四脚(p6) という著者の描く形になれたらいいなあ。
先に読んだ「さみしい男」に続き、この著者も、浮気を容認する知恵を説いているのは、なぜだろう。


「ちゃんと自分のために、自分の喜びのために自分だけででも生きられる人こそが自立しているのであり、自立している者同士こそが、無理のない豊かな結婚生活を実現できるから」(p44)ということが大切なのだろう。


よく喧嘩になるのは、いつもお互いに、こんなにやっているのになんでわからないんだ、というところなのだけど、著者いわく、「自分だけが頑張っているという思い込みを捨てよう」(p67)ということを、お互いに理解しないとだめなんだろうと思う。
「何事につけ、自分は自分なりにやっているんだ、努力しているんだという自負を持っているもの、その自負に水を差したり傷つけたりすることなく、ひたすら支えてあげる、ほめてあげる」というピグマリオン効果(p83)が必要なのか。


「愛している人とのセックスが最高」(p154)と、「赤面しちゃいそうだけど、はっきり書いておきますね」という著者の姿勢は好感が持てます。「身も心も開いてこそ素晴らしいものですね」と続く・・・。


p180〜の「夫婦ゲンカ・11のコツ」というのは、今後の参考にもなるので、項目を以下列挙。「ベターハーフ」という言葉も紹介。
1.相手の親族を引き合いに出さない。 ←確かに、母の育て方が悪かったといわれたときに、激しく怒る気持に駆られた・・
2.そのとき問題になっていることだけを問題にする。 ←よくすぐ昔の話になって喧嘩が拡大するから、こう言おう!
3.過去や秘密を暴かない。
4.容姿や肉体的特徴をネタにしない。
5.悪いと思ったら、意地を張らずにゴメンしちゃう。 ←これはまあ良く使う手ですね。
6.無理に白黒つけないで。
7.ケンカの後は、ちょっと体に触れてみる。 ←大ゲンカだと、触ることさえ許されなくなるが・・
8.何がなんでも許せないと思うほどなら、離れましょうね。 ←たばこを吸いに部屋の外に出て冷静になろうとすること多し。
9.「冷戦中」も日常の挨拶をする。 ←いつもそんなに長引かないのが救いか・・翌日にはだいたい元に戻っている・・
10.子どもを味方につけないで。 ←これはそうしてほしい!
11.仲直りの姿、子どもにみせましょう。 ←親よりも子どもの方がわかっていたりすることあり・・


また、p194〜 ドロシー・ロー・ノルトさんの「アメリカンインディアンの教え」からの引用も参考になります。いくつか。
・互いに寛大な心で触れ合う夫婦は、我慢強くなります。
・はげましあう夫婦は、豊かな自信にあふれます。
・互いを認め合って暮らす夫婦は、生きることのすべてを大切にします。
・労わりあう夫婦は、どんな困難も幸せの糧に変えてしまいます。


{フォーラムで5/2借り26読了、記入は6/1}