- 作者: 桜庭一樹
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2007/12/23
- メディア: 文庫
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しかし、一番読んでいて、共感したというか、不安になったというのは、ゲームセンターで。ずっとパワーを強くしてきたカードを、飲んだくれの父親に壊されてしまったときの怒り・・・やるせないというか許せないというか、こうした感情を抱かせる部分が、いくつかあった。このひとつ前の新書ではないが、「不条理」を強く感じた。また、本人の本来の性格とは違い、学校ではアホやって笑わせ役を演じることなどは、かつての自分の中学時代も思い出し、切なくなった。という意味では、杉江松恋さんの解説は当を得ていると思った。
{地区センターで4/12借り、23読了、記入は27}