ぷちナショナリズム症候群―若者たちのニッポン主義 (中公新書ラクレ)
- 作者: 香山リカ
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2002/09
- メディア: 新書
- クリック: 37回
- この商品を含むブログ (57件) を見る
また、父子の関係でいえば、父の恐怖を内在化された「超自我」により、良心的道徳的にふるまうことができるようになる(p66)ことが薄まり、「エディプスなき親子関係」(p80)の結果、屈託のない二世が生まれるという分析は、これからの親子関係を考えるうえで、どうとらえたらよいのか。
「いまは他愛もない愛国ごっごでとどまっているぷちナショナリズムの国ニッポン」が、瞬く間にラディカルなナショナリズムの国に転じていく可能性も否定できない」(p138)は、怖いと思う。
世代と論客の紹介として(p115)、「右翼とか左翼とか関係のない世代」と自認する斎藤孝が1960年生まれ、「戦争を知らない世代」という村田晃嗣が1664生まれ、中間で明快な論理で自由主義と個人主義の時代の地域通貨の必要性を訴える西部忠が1962年生まれとあったが、ほぼ同世代だと思うので、また機会を改め読んでみたいものだ。
{フォーラムから2/8借り、3/6読了、記入は3/8}