読書録

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『生きがいの創造Ⅱ』飯田史彦 著

生きがいの創造 2

生きがいの創造 2

以前に読んだ「親が子に語る人生論」のあとがきに、飯田氏の生きがい論を学ぶために本人が推薦している最初の本がこの本だったことから、図書館で予約し、ようやく届いたので読んでみた。しかし、「スピリチュアル」な世界については、正直、よくわからない。
魂のメッセンジャーとしてめざめ、活動している飯田氏のこれまでの体験と考えがよくわかるが、本人も書いているように、「こんなこと、絶対にあり得ない」と思ってしまう部分もある。本作品の中で、コナン・ドイルも晩年同じようなことをして、社会からは無視されたというが、一般には受け入れられにくいだろう。

その一方で、「死の瞬間」を書いたキューブラー・ロスの晩年の著作群を思い起こすと、似たような臨死体験や考え方は出てくるし、諸富祥彦さんのトランスパーソナル心理学でも、「生きがい」に関していうと、現世を超越した部分に触れるところがある。飯田氏は、宗教で救われない人の魂を救うために活動しているというような書き方をしているところがあるが、宗教的な意味合いがあるような気もする。

エピローグ(p353)に、この本を、愛する人をなくして悲しみに暮れる方々、そしてこれから死を迎えようとする方々に、勇気と希望を差し上げるために発表した、このような方々へのスピリチュアル・ケアの本質は、「死ぬということは、体から離れて生きるということである」ということ、そして、「愛する人とは、また必ず逢えるのだ」ということを、さまざまな方法でお伝えすることです ということばと、歌「いつまでも いつまでも一緒」がテーマソングとして記されているが、素直に勇気や希望はまだ持てない。著者とは同年代。

p34〜の魂を救う5つの仮説について、以下引用。
1.死後生仮説:人間は、トランスパーソナルな(物質としての自分を超えた精神的な)存在であり、その意味で、人間の生命は永遠である。
2.生まれ変わり仮説:人間の本質は、肉体に宿っている(つながっている)意識体であり、修業の場(学校)である物質世界を訪れては、生と死を繰り返しながら成長している。
3.ライフレッスン仮説:人生とは、死・病気・人間関係などの様々なしれにゃ経験を通じて学び、成長するがめの学校(修行の機会)であり、自分自身で計画した問題集である。したがって、人生で直面するすべての事象には意味や価値があり、すべての体験は、予定どおりに順調な学びの過程なのである。
4.因果関係仮説:人生では、「自分が発した感情や言葉が、巡り巡って自分に返ってくる」という因果関係の法則が働いている。この法則を活用して、愛のある創造的な言動を心がければ、自分の未来は、自分の意志と努力によって変えることができる。
5.ソウルメイト仮説:人間は、自分に最適な両親(修行環境)を選んで生まれており、夫婦yあ家族のような身近な人々は、「ソウルメイト」として、過去や未来の数多くの人生でも、立場を交代しながら身近で生きる。

{図書館で2/16借り26読了、同日記入}