読書録

読書整理用のダイヤリーから移行しました19/1/26土~

だれにでも「いい顔」をしてしまう人/加藤諦三

これを実際に書いている今週は、些細なことで妻とけんかすることが多かったのだが、この本を読むと、喧嘩も悪くないのではないかと思えてきた。中学高校時代は、まさに「誰にでもいい顔」をして、それが悩みにもなっていたが、最近はそうでもなくなってきた。むしろ、職場の一部の関係者からは、徹底的に嫌われているとも感じるが、以前だったらどう修復しようかと悩んでいたはずが、今は達観してかかわらないうように考えようとしている。本は論理的というより散文的ではあったが、良いところをこれからに生かしていきたいとも思う。第三章のタイトル「嫌われてもよい」と思えば幸せになれる!以下引用。
p4:「嫌われたくない症候群」の人は、さびしくて劣等感の深刻な人である。p8:我慢しているのだけれども、物事がうまくいかない。
p22:心がふれあっていれば、嫌なときには「イヤ」と言える。だからその人が自分にとってもかけがえのない人になる。
p31:★「あの人とあったら懐かしいだろうなあ」と思う人が何人いるか、それがあなたの人生の豊かさである。・・もう一度会いたいと思えば、その人とその時に心がふれあっていたのであるp32。
p39:強い人とは、「表面的なものはいらない」と思える人であり、それを実行できる人である。
p42:あっちでもこっちでも利用されて、だまされてボロボロになっている善良な人のなんと多いことか。
p48:感情に蓋をしてケンカをしない人は、まず第一に相手が好きでない。次にエネルギーがない。最後にさびしい。
p61:生きることが行き詰る場合は、だんだんと生きづらくなっていく。しだいに消耗していく。だんだんと生きるのが嫌になっていく。
p64:相手に服従することで人間関係を維持しようとする人はいつかは破滅する。支配・服従の関係にあるものは基本的に不安である。
  :★「はい、はい」と言っているほうが簡単で、いざこざは少ない。しかしこのような関係が長く続くと、お互いに心が通じ合わなくなる。表面うまくいっているようであるが、夫婦関係そのものに意味がなくなる。お互いにいっしょにいても楽しくなくなる。友人どうしであろうと、夫婦であろうと親子であろうと、言いたいことが言えてはじめてその関係が意味を持つ。
p140:告白癖は胸襟を開くというのとは違う。自分がそのままで相手に価値があると感じられないから、告白することで気を引こうとする。
p178:「自分がある」ようになるためにはどうすればいいのか?★まず何よりも「楽しい」ということを探すことである。「嬉しい」こととは違う、他人はかかわっていない。・・・「自分がある」ようになってはじめて、他人ともコミュニケーションできる。
p205:譲るのは解決の先延ばし〜譲って人間関係を維持しようとしても、だれでもおもしろくない感情を抱く。
p227:認めてもらい人を選ぼう〜八方美人になることで、すべての人に対して自分から心理的に弱者の立場に立ってしまう。
p234:この本を読んで、嫌われないために無理をしても、幸せになれないし、嫌われないために払う代価はあまりにも大きいということがわかってくれたのではないだろうか。
p234:「嫌われてもよい」そう思って、その場を焼き尽くせ。それが意志であり、自立である。
p236:「嫌われたくない症候群」の人は、「いい人」を演じているが、心のある人間ではない。
p237:だれでも嫌われたくない。しかし、自己喪失と嫌われることの選択では、嫌われることを選択する。・・・この本を読んで、自分が自己喪失していることに気付いてくれれば、これからは、物事がうまく回転しはじめる。

{フォーラムで1/9借り20読了、27記入}