読書録

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とてつもない日本/麻生太郎

とてつもない日本 (新潮新書)

とてつもない日本 (新潮新書)

閉塞感が漂う今の状況にあって、自信と元気を与えてくれそうなだけに、総裁選で一定の人気を集め、またこれからまだ総理への可能性をうかがわせる内容だと思う。日本は、メディアで取り上げられるようなダメな国ではなく、評価され、期待もされていると、繰り返し主張されているが、こういわれて、悪い気のする人は少ないだろう。ただ、安倍前総理の「美しい国」や「戦後レジームの脱却」が前面に出てくると、過去への回帰かと恐ろしさを感じることもあるが、そこは、「偏狭なナショナリズム」への反省から、対等なネットワーク型のアジアの未来像を示し(p185)、靖国問題にも代案を示すことで、うまく回避しているように思う。福田総理の支持率も落ちつつあるなかで、また出番がやってくるのだろう。

p15:吉田茂の言葉「日本人のエネルギーはとてつもないものだ。日本はこれから必ずよくなる。日本はとてつもない国なのだ」
p21〜:日本の強み 1.ソート・リーダー(先駆者)←ナショナリズム、環境破壊、少子高齢化 2.ビルトイン・スタビライザーアジアにおける安定化装置 「経済の繁栄と民主主義を通して、平和と幸福を」 Peace and Happiness through Economic Prosperrity and Democracy
p59:3J=ジャパニメーション、Jポップ、Jファッション のサブカルチャーの力
p97:選択肢はいくらでもあると考え直せば、教育の格差感なるものは存在しなくなる。
p122:小さくても強い政府、小さくても温かい政府 がめざすべき国の姿だと考える・・・日本への評価は、われわれが思っているよりもはるかに高い。そして潜在能力も高い。
p189:特技は何かと問われれば、「ばあさん芸者にもてること」と答えることにしていたが・・・「自称オタクの皆さん」と呼びかけて風向きが変わる。秋葉原の手ごたえが、この本のきっかけ。

政治家の本が続いたが、小池百合子氏にしろ、麻生太郎氏にしろ、自民党はいろいろ言われているが、人材はなかなか豊富とも思う。

{地区Cで借り12/6読了、記入は12/19日}