読書録

読書整理用のダイヤリーから移行しました19/1/26土~

若者はなぜ怒らなくなったのか/荷宮和子

「決まっちゃったことはしょうがない」から、怒るべき時におこれる人間になる」よう求め、「おまえら、みんながうんこうまいって言ったらうんこ食うのかよ-?」(マンガ:レッツゴー武芸帖より)を座右の銘にしようと呼びかける。今の風潮「頑張らなくてもどうにかなる→頑張ったってしょうがない→頑張らないのがかっこいい」p69を考えるに、なかなか示唆にとむ内容だ。

p215のまとめから
1「.きまっちゃったことはしょうがない」って言うな
2.「本当に良い結果をもたらすためにはどうすべきなのか」考えろ
3.「意外とむずかしいんですねえ」って言うな
4.「世の中には、事前に創造することができなかった類のしんどさが存在し得る」ということを認識せよ
5.自分がやったことがないことをもしもやってみたらどうなるか、「想像することのできる力」を身につけよ
6.他者の立ち居振る舞いを「だって、しようがないよね」ですませるな
7.物事を一面的にしか見ることのできない人間になるな
8.「変えたい」と思うことがある時には行動しろ
9.選挙の時には投票へ行こう
10.人を見下すのはやめよう
11.「人を見下す輩」を愚弄してやろう
12.「世間の常識」を疑え

著者は団塊の世代に厳しい目を向ける「目上の人間には如才なく振る舞い、目下の人間に対しては尊大に振る舞い、対等とみなした相手とはやたらつるみたがる」(p134)その子育ては、世の中の大勢はどうなっているのかに目配りしつつ、周りにあわせて生きなさい」という指針が与えられたとする。

そして、島本和彦の熱血漫画家十訓を紹介する(p230)
1.命がけで 描け 2.限界を越えて 々 3.夢を見て 4.自身をもって 5.思い切って 6.喰うのを忘れて 7.よく寝てから 8.明日も 9.最後まで 10.失敗したら新しいのを 
さらに佐藤忠男を読むべき本として紹介している。

ほぼ同世代のにおいのようなものを感じた・・・

{図書館で10/27借り11/10読了}