読書録

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『三屋清左衛門残日録』 文春文庫  藤沢 周平 著

 アラカンの連れ合いが、読んで面白かったというので、手に取る。確かに、著者の話の展開は素晴しく、様々な伏線がラストに繋がっていく。
 事実上の仕事の前線からの引退を受け止めながら、どう身を処しながら役立っていくのか。”隠居”という立場を考えながら、心境的にはなるほどと思う点が多々あり、共感を覚えた。 

  発刊した文藝春秋のサイト↓ 1992.9

 
本文から備忘録で3箇所のみ引用
p13:隠居してあとは悠々自適の晩年を過ごしたいと心からのぞんでいたのだ。
 
p16:(残日録)日残りて昏るる未だ遠し の意味で、 残る日を数えようというわけではない。:
 
p421:みさは静かに泣いている。清左衛門は泣くままにさせた。(胸をうつ)

 

 過去に映像化されていたとのことで、見た覚えはないのだが、主役は、仲代達矢北大路欣也、両方の版があるようで、機会があれば是非見てみたいものだ。

 

 

 

 

{2021/6/25金-7/1木_読了、記入は7/10(土)}