読書録

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広辞苑をつくるひと

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 図書館で借りることができるのだが、検索して気付く、非売品で広辞苑の予約特典(付録)。なので、上記この本へのリンクは、アマゾンではなく楽天になった。

 ただ、『舟を編む』の三浦しをん氏の丹念な取材と温かな視線を感じることができる。


 発刊した岩波書店のサイトでも、本書単独のみの掲載はなく、関連として以下を記す

読書メーターで感想など→ https://bookmeter.com/books/12629770

ブクログ通信にリンク先あり→ https://hon.booklog.jp/interview/kojien-20171130


 本書で登場するのは、辞書作り舞台裏で以下の章立てになっている。
1:国立国語研究所
2:大日本印刷
3:イラストレーターと古生物学者
4:加藤製函所
5:牧製本印刷
 それぞれ職人気質というか専門家がおられ、著者のワクワク感が伝わってくる。


 気になる言葉として、「安定の」が「本当に定番の」といった意味で2002年ごろから現れ定着しつつあることp38が紹介されていた。
 字体は、秀英舎という大日本印刷の前身で「大英帝国より秀でる」という意味で明治9年に銀座で創業した印刷会社が開発したものp55。第七版にあわせリニューアルした秀英体を提案したが、作業量が膨大になるとして採用されなかったという。p54


 広辞苑第七版をめぐっては、「エル‐ジー‐ビー‐ティーLGBT】」および「しまなみ‐かいどう【しまなみ海道】」の項目の解説文に誤りのあるとして、正しい解説文がサイトに掲載されている。
https://www.iwanami.co.jp/news/n23284.html 


 これについて、産経新聞は、2018.1.26 07:41 「広辞苑」に相次ぐミス指摘 “国民的辞書”揺らぐ信頼
https://www.sankei.com/life/news/180126/lif1801260003-n1.html と配信、
 また時事は、(2018/01/23-15:27)新広辞苑、誤り相次ぎ指摘=修正、ネットに追い付かず
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018012300889&g=soc と配信している。
 比較的早いのが毎日新聞で2018年1月18日 11時26分(最終更新 1月18日 11時30分)、岩波書店 広辞苑しまなみ海道」説明誤り 「大島」違い
https://mainichi.jp/articles/20180118/k00/00e/040/214000c


 実は電子辞書でこの広辞苑第七版が入ったものを購入したのだが、変化が速い時代に、なかなか対応が難しいと実感する。
 
{2018/4/23-24読了、記入は4/28}