読書録

読書整理用のダイヤリーから移行しました19/1/26土~

『ウェブを炎上させるイタい人たち』 中川淳一郎 著

勝間さんの「目立つ力」を相当意識している印象を受けた。
ゴミのような書き込み、匿名をいいことに人をこき下ろしたり傷つけたりする言葉の数々。
ネットで稼ぎながらここまで悲観的に語るのには、それだけ辛い体験をされたとは思うが、ここまで否定されると逆に一面的すぎるようにも思う。
確かにネットで使う時間は無駄かもしれないが、そこでつながりができて癒される人もいるだろうし、全てが「目立ちたい」「儲けたい」ことばかりではないだろう。
ただ、一介のサラリーマンだと、実名は難しいし、なかなかネットに書き込みにくいことも事実で、ネットの本質を、「いけてる人がますます儲かる」というのも、うなずけなくはない。

p134〜「炎上回避」の原則:
●まずは、自分が悪いのかどうかを判断する
・悪い、と思った場合は素直に謝る
※ネットだから特別なことは必要ない。あくまでも普通の人間同士として接する。
※人間味あふれる誠意ある文章を各
※場合によっては、「一度お会いいただけますか」とさえいう
●悪くない場合は、次のステップへ。
・バカの意見は無視する
・バカはもはや「敵」。反論する
・きちっと誤ったのにまだゴネたり粘着された場合は「いい加減にしろ」で終りにする
・必要だと判断した場合は、このプロセスをすべて途中からネットで可視化する
・これでも収まらない場合は弁護士に相談する
※ネットで起こっていることの影響力など、実は大したことない
p136〜文例「このたびは貴重なご意見をいただきましてどうもありがとうございます。〇〇様が不快に思われたという点、たいへん申し訳なく思います。〇〇様の『××』というご指摘はスタッフ皆で共有し、今度の改善に役立てていきます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします」
「再度ごれんらkいただきましたが、〇〇様が何をお求めなのかがはっきりと理解できません。具体的に当方がどのような対応をすれば良いのか教えていただけませんでしょうか。それを伺ったうえで検討し、対処したく思います」

p153:炎上させないための簡単な方法は「炎上させる場所を作らない」ことである。たとえばブログの場合なら「コメント欄なんか設置するな」である。・・企業や団体の場合は、「掲示板機能などいらぬ」「問合せフォームも作るな」

p163:(ネットで叩かれる13項目)
1.上からものを言う、主張が見える
2.頑張っている人をおちょくる、特定個人をバカにする
3.既存マスコミが過熱報道していることに便乗する
4.書き手の「顔」が見える
5.反日的な発言をする
6.誰かの手間をかけることをやる
7.社会的コンセンサスなしに叩く
8.強い調子の言葉を使う
9.誰もが好きなものを批判・酷評する
10.部外者が勝手に何かを言う
11.強い立場にいる人が、あたかも弱者に擦り寄ったかのような発言をする
12.自慢をする
13.ネットに対してネガティブな発言をする

p178:2ちゃんねるで現在勢い良く書き込まれるスレッドが分かるサイト「2NN」の「ニュース速報+」の項目では、09年12月16日、民主党叩きで埋め尽くされた。

218:(ネットで情報発信をする本質)すでにいけてる人が、その知名度と財力を元にさらに宣伝でき、ますます儲ける手段を手に入れた

p235〜(これを言いたい)インターネットにハマっても人生は何も変わらない。そこまでの礼賛に値するツールではない。・・オッサンどもがオレらに不満を抱かせぬために与えたガス抜きツールだ。・・(結論を言う。)ネットに使ってきた時間はムダだ。

p255:ラスト(ネットは誰にでも平等だが、才能には平等でない「西田善太ブルータス編集長の言葉」)ウェブはやっぱりバカと暇人のものだった

(記入は15日)