読書録

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マンガでわかる!林修の「話し方」の極意

マンガでわかる! 林修の「話し方」の極意

マンガでわかる! 林修の「話し方」の極意

 「いつやるか? 今でしょ!」の予備校CMから、いまはテレビで大活躍中の著者が、「話し方」講座の別冊宝島をマンガストーリーにあわせて再構成された内容。このストーリーとマンガのタッチも、総務担当の森若葉さん、なかなか素敵でした。

 最も重要なのは、プロローグp23にある“社訓”の<「伝える」言葉ではなく「伝わる」言葉で>ということだろうか。これがなかなか実践できていない。相手の状況や変化に応じて考えないといけない。

 そして「権威トレンド」が本書の根幹p58で、コミュニケーションで相手が聞く耳を持ってくれるかどうかのポイントは、外見、内面、生活態度、話し方、コミュニケーションツールの5つの分野p62があるという。その際「同じ価値観」を探すことが必要で、出身地を聞くとか、お酒は好きか、話すことができて楽しかったなど、好印象を与える話し方などもp64紹介している。SNSでつながることも相手の権威トレンドをつかむことに役立つと触れている(p93)。これまで会議での発言で、寝ている人がいるのだが、これはまず聞く耳を持たないということになっているのかもしれないと反省する。

 あわせて、話す速度や、はじめに結論を述べてから根拠を示す「頭括型」か、起承転結で説明していく「尾括型」なのか、見極めることが必要p90ということもある。


発刊した宝島社のサイト→ http://tkj.jp/book/?cd=02612701


 本書にはコラムや日本語の集中講義というパートもあり、学習のためメモ
◇「申し訳ございません、ありません」は正しくない?p66:形容詞で誤用とされ、「心よりお詫び申し上げます」「大変失礼いたしました」で。ただ誠意が伝わること。
◇読み間違えp127-129:
粗利益、強ち、論う、蔑ろ、疚しい、拗れる、捗る、姦しい(答えは最後)
◇最近のビジネスマナーでは、目上の人に「了解いたしました」は失礼だとする傾向があり、「承知致しました」「かしこまりました」を使うように指導している
◇自分に責任がないときほど簡潔かつ迅速に謝るp159:上手に伝えるためには、(いつ)(どこで)相手のコアタイムに、(誰から)相手が権威を感じるタイプ
◇「認められたい」欲求に応える「褒め上手」になること、見極めてプラスの感情表現を磨くp194
◇叱るときも真っ向から否定しない、話し方に自信を持ち伝わる言葉の好循環をp214+自己開示と返報性の原理で権威トレンドを引き出すp216


 本書のように、ストーリーを通して学習していく、また、マンガで画像が頭に残る、というのは、わかりやすくて学習には良いのかも知れない。宝島社は、アドラーや行動心理学でも、このマンガでわかるシリーズが出版されているようだが、ほかも読んでみたい。


(先ほどの答え)
あながち、あげつらう、ないがしろ、やかましい、こじれる、はかどる、かしましい


{2017/5/19-20読了、記入は21}