読書録

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巡礼者たち;家族狩り4/天童荒太

巡礼者たち―家族狩り〈第4部〉 (新潮文庫)

巡礼者たち―家族狩り〈第4部〉 (新潮文庫)

p84山賀葉子の家族教室の言葉「1わたしは家族を永遠に愛します 2家族は人間の根っこです 3家族は世界の基本です 4すべては家族に発し、戻ります 5自分中心をやめ、家族中心に行動します 6すべての問題は、よりよい家族に成長するための試練です 7試練を乗り越え、本当の家族に近づきます 8家族の愛が、苦しみを解放します 9家族の思いやりが、人質を喜びへ導きます 10家族とともに真の幸福をめざします」
p94元夫の大野の言葉「人というもの優しくされれば嬉しい、つらくされたら悲しい、不当に扱われれば腹がたち、ほめられれば力が湧く、そういうものです。家族とは、ぬくもりや理解、許す心を共有しあう場です」

山賀と大野の家族狩りという行動は、許されるわけはないのだが、著者は彼らに、思いを語らせているような気がする。

{地下鉄リサイクルコーナーより}