タイトルに「壁」とあるように、AIの限界について議論が展開されている。
発刊したPHP研究所のサイトから
4人の叡智との対談からいくつか引用、刺激を受けることができる。
p38:羽生:サンデル教授のトロッコ問題(5人か1人か)思考実験との関連
p58:養老:AI化が進むと、人は「人生って何だ?」って考え始めて、哲学のところに戻ってきちゃう。
■経済学者であり、AI技術にも精通する井上智洋
p90:井上:(ハラリの主張)不老階級と不要階級に分かれるという結論に集約される
■著書でテクノロジーと人間のあり方を考察してきた哲学者・岡本裕一朗
p150:岡本:「トロッコ問題は倫理ではなく、功利主義と義務論。
p158:養老:人生を、経済的、合理的、効率的に生きるっていうなら、「生れたら、即、死んだらいいだろう」ってことになりかねない。
■人工頭脳プロジェクト「ロボットは東大に入れるか」を進めてきた数学者・新井紀子
p183:養老:(自己愛とか承認欲求とか、人間の本音は地域コミュニティとか教育によって抑制することで社会は安定。それがネット社会になって機能しなくなっている)p193:新井:AIの一番の問題はすべてデータに基づいて予想したり判断したりしていることです。p200:養老:AIに危機管理は無理p208:新井:もっと、わからないことを面白がらないといけませんね
{2021/4/27-29読了、記入は5/1(土)}