商店街はなぜ滅びるのか?社会・政治・経済史から探る再生の道? (光文社新書)
- 作者: 新雅史
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2012/07/06
- メディア: Kindle版
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商店街はなぜ滅びるのか 社会・政治・経済史から探る再生の道 (光文社新書)
- 作者: 新雅史
- 出版社/メーカー: 光文社
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6年前に書かれた本書ではあるが、大型モールと商店街の関係など知りたくなり手に取る。これまでの歴史が分析され、興味深い内容だった。
著者の立場は、商店街という理念は評価できるが、それを担う主体に問題があった=「両義的」p43だという。歴史の振り返りでは、日本的経営の賛否論や社会福祉論を展開しているのだが、零細小売業が規制緩和に対抗できず公的資金に頼ってしまったことが問題だったp174と手厳しい。そして日本型コンビニの登場によって終焉を迎えるp191ことになったという。
発刊した光文社のサイト→ https://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334036850
縦軸に個人と地域、横軸に既成と給付をおき、四つの類型がp200の図で示され、1980年代は以降は、個人と地域に対する規制を緩和する一方、国から紐付きの金で生活補填したが、21世紀に入って給付の削減が議論になっているとする。
ラストでは、地域全体をみんでケアし、地域を支える仕組み作りを考えていく必要で、商店街の是非がそれを考えるのに格好の材料だということでしめているp211
自ら振り返って、商店街で買い物をするということが、ほとんどないような気がする。しかし、人生100年時代を考えると、どう地域と向き合っていくのか、確かに考えてはいきたいところだ。
それにしても、本を読むペースがこのところ落ちてきてしまった・・どうしたものか。久しぶりに自宅で消防点検や荷物が届くのを待ちながら、書くことができたのではあるが。
{2018/11/7-11/18読了、記入は11/24}