読書録

読書整理用のダイヤリーから移行しました19/1/26土~

働く人へのキャリア支援 働く人の悩みに応える27のヒント

働く人へのキャリア支援―働く人の悩みに応える27のヒント

働く人へのキャリア支援―働く人の悩みに応える27のヒント

 働く現場で悩みが多い中で、本著は体系的に、また具体的に、考え方などを示してくれていて、とても参考になる。また、こうした分野で専門書を出している出版社があることも知り、サイトでは目次も掲載してくれていてありがたい。先がなかなか読めない時代、こうしたキャリアカウンセリングの必要性は、これからも高まっていくのだろうと思う。
 
 また、就職できるのかという大学生の悩みに対する答え方⇒p87:仕事の目的は「世のため、人のため」。あなたは何に携わってそれを実現したいですか。←という内容について、いろいろ辛いことがあっても、そういうことなんだということを改めて感じる。

 子どもも、数年後には社会に出ていくことになると思うが、p90:これまで影響を受けた人や出来事を振り返り、自分の思いや考えを辿ってみることが、自分の原点を再認識することになります。←というアドバイスも、相談を受けたら答えていきたい内容だ。また、悩んでいる人には、「p93:仕事を一生懸命にする」ことが仕事が楽しい時間になるための秘訣、というのもシンプルだがこれに尽きるというのもその通りだろう。


発行所の金剛出版のサイト⇒ http://kongoshuppan.co.jp/dm/1414.html


備忘録として以下の内容を引用
◇ワークモチベーションの研究で、「意味喪失感」や「社会的孤立感」は、働く上での疎外感になり、悪影響になる一方、「自我関与」(組織の一員として組織の期待に応えようとする態度)の意識がもてれば、自主的に仕事する傾向も高まるp106〜7

◇米職業心理学者のホランドによる職業選択理論では、自分の強い興味分野に関わる職業につけている人は、安心して満足して働けると仮定しているが、行動科学の研究結果においても、強い興味から内発的動機付けが高まり、知識獲得の学習が促進され、達成や成果がもたらされることになる→自己適応:興味をもって働けるかどうかが大事p115(企業における三つ適性のうち、他は職務適応=仕事をこなす、職場適応=人とうまくやっていく)→VPI職業興味調査(現実、研究、芸術、社会、企業、慣習〜各的p121)

◇直面する現実のポジティブな側面を見つけ、心の余裕をもつ練習をp137〜「リフレーミング」の手法として、1)違った角度からアプローチ(怒るのは一生懸命)、2)文脈を変える(慎重さは正確性)、3)価値や意味を変える(PC壊れ万事休すが他の作業ができる)

◇私達の怒りや心理的苦痛の最大の癒し役は時間p190

◇米心理学者ハーズバーグの二要因理論で働く意欲p194〜
1)動機づけ(満足:達成、承認、内容が興味深い
2)衛生(不満足):会社の政策と管理、監督技術、上司との関係、作業条件、給与、同僚との関係、部下との関係

◇(後輩が上司になったとき)「人と比較したり、自分の欠点を苦にしたりするのではなく、自分に与えられたものを最高に発揮して生きること」=自己実現→これまでを振り返り、新しいあなたになるための機会

◇心理学者ホームズとラーエによる社会再適応評価尺度(配偶者の死が100点、結婚が50点など)p200




{4/10-17読了、記入は29}