読書録

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ワーク・デザイン

ワーク・デザイン これからの〈働き方の設計図〉

ワーク・デザイン これからの〈働き方の設計図〉

「個のへのパワーシフト」と「あらゆるものの民主化」が、クラウドソーシングやファンディングや情報革命、メイカーズ革命などの背景にある一貫した方向性(p197)と指摘するのは、大きな流れとして確かにあるような気がする。今後の方向性を考えるうえで、とても示唆にとむ一冊だ。


発行所は阪急コミュニケーションズとあるが、ネットではCCCメディアハウスとなっている。そのサイトには、目次も詳しく掲載されていて驚いた→ http://books.cccmh.co.jp/list/detail/1306/

著者が代表理事を務めると扉で紹介されているソーシャルデザインのサイトは→ http://social-design-net.com/


印象に残ったポイントをいくつか引用。
◇p17シンギュラリティとは、ロボットの知性が人間の知性を超える日のこと。
◇p23:今後1〜2年のうちに、報道業界はどこの会社も何らかの自動化戦略が必要になる←クローズアップ現代でも、3月3日に「人工知能」をテーマに、実際の経済ニュースが自動化される姿を見ることができた。→p51成長分野のベンチャー企業は、出来る限り仕事を自動化しようとする
◇機械ができることを機械にやらせ、人間は、人間にしかできないこと創造的な仕事、気転や配慮が必要な仕事をする。これが、これからの働き方にとって大切なことであるp32
◇既存の大企業は、人を抱えることによる「スピードの欠如」や「コミュニケーションコストの増大」「大きな固定費」が足かせになっているp48
◇震災後1年半を経て定着した10の意識、ライフスタイル(電通総研)
1.日常生活の中の「ささやかな幸せ」を大事にしたい
2.大切なことをよく考え、お金や時間の使い方のメリハリをつけたい
3.これまでの常識にとらわれず、想定外の事態への対策をしたい・・・
10.社会に貢献しようという姿勢が見える企業を応援したい
◇新たな時代は、自分たちの利益のために他者を犠牲にしない時代=社会貢献競争の時代p68
◇「大衆は賢い」★フランシス・ゴルトンと肉の重さ予想=詳し人より集団の平均値の方が正解に近い。p76
◇21世紀のリーダーシップは、話をよく聞き、人の心を大切にし、進行役やカウンセラー、あるいはセラピストとして、人の力を引きさすことを役割とするp82
◇社会が評価する5つの価値観基準p83〜
1.長期的な視点、2.他人も幸せに、3差別がない、4.個人の可能性を最大限いかす、5.明確な方法論、手段を提唱し、現実を変えているか
◇チームにおける合意形成ポイントp158〜
1情報の共有、2多様な考え方の存在を認める、3強い主張の根底にあるアイデンティティを感じ取る、4議論のための議論をしない、5互いに納得できる解決策を協働で見いだす
◇あらゆる事業は、これまでの消費社会型から、自己実現と社会貢献をサポートする生産社会型へと転換を迫られるだろうp164
◇パラレルキャリアで、ライフワークを見つけ、他者への貢献で喜び、企業の準備ができ、新しい人間関係を構築できる〜p177
→江戸の商人の4つの仕事活動:1朝は隣近所と助け合う=朝飯前、2午前中は金を稼ぐ仕事、午後は人や町のために「傍(はた)を楽(らく)にする」、夕方はリフレッシュ
◇自分の特技を500円で提供する「ココナラ」p190


{2/21-28読了、記入は3/6}