- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2014/11/27
- メディア: 単行本
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なんとも不思議な世界…アート・ブックという形で蘇り、村上ワールドでなじみの“羊男”がイラストで描かれている。そうか、こんな感じだったのかなぁ、と感慨深いものがある。
出版した新潮社ホームページ…http://www.shinchosha.co.jp/
この本は→ http://www.shinchosha.co.jp/book/353430/
印象に残った言葉を引用
◇p14:「知る知らんの問題じゃあないわ」と老人は吐き捨てるように言った。「わしがお前の年の頃には、それこそ血のにじむような思いをして本を読んどった」
◇p70:今でもあの革靴は地下室の片隅に置かれ、羊男は自分の居るべき場所を求めて、この世界のどこかをさまよっているに違いない。そう考えるのはとても哀しい。ぼくのやったことが本当に正しいことだったのかどうか、それさえ確信が持てない。…
◇p70:闇の奥はとても深い。まるで新月の闇みたいに。
32年前の作品ながら、改題など繰り返しいくつかのバージョンがあるという。本著の主題は?に対しては、なかなか答えが難しいかも知れない。
{2/27-3/1読了、記入は3/2}