読書録

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“職場のいじめ”労働相談

“職場のいじめ”労働相談

“職場のいじめ”労働相談

(出版社のHPにアマゾンへの出荷を一時停止とのお知らせあり)

パワハラ問題について、現場や行政の対応などについて最新の状況をまとめられ、顧客などからの罵声や脅迫、モンスター・ペアレントなど職場の暴力についての検討も含まれている点が参考になる。


出版した緑風出版のサイトに細部の目次もあり⇒ http://www.ryokufu.com/isbn978-4-8461-1408-4n.html


この問題の解決には、女子柔道を例にあげ、「気づき」と「自立」が大切であると説き、本書の最後に改めて一人一人が声を上げていくことを訴えている。


また、顧客への対応として、トラブルに発展した場合、「職員が失礼なことをして申し訳ありません」では、職員の尊厳を奪うため敵対になるので、「職員が失礼なことをしたとしたら、申し訳ありません」と援助すべきという。p233

しつこいクレーマーには、はっきりと「業務妨害」「暴力」であると提示し、「顧客との対応を拒否する決定権限」を与える必要があると説明したうえで、労働者は以下の心構えが必要だと列挙する。p244
・自分に向けられたものだと思い過ぎない。
・相手の社会に対する不満がたまたま自分に向けられていると理解する。
・相手の感情に巻き込まれない。弁解しない。その方が早く解決する。
・後で誰かにその時の状況を、感情を含めて話して聞いてもらう。
・終了したら休息をとる。
・体験を共有化する。


何度か引用されている客室乗務員の二人一組の仕事が、友人との会話やからかい合い、上段の飛ばしあいによって、(正常な精神状態が)維持されているp245(『管理される心ー感情が商品になる時』)というのもなるほどと思う。


{9/1-5読了、記入は17}