- 作者: 百田尚樹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/07/12
- メディア: 単行本
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昨年12月から映画『永遠の0』が公開され、この本が2013年の本屋大賞に選ばれるなど、いま最も注目されている作家と言っても良いかも知れない著者の作品は、期待に違わず、とても面白い内容で、いっきに読んだ。著者は、NHKの経営委員にも選ばれ、安倍政権に近いとも指摘されているが、一貫して企業の利益追求よりも国のことを考え、正しいと思ったことを主張する姿、「日本人としての誇りと伝統を見失うことがないように講和条約締結まで続けていた終戦の詔を読み上げる奉読式」など、思いに相通じるところがあるのだろう。
出版した講談社の関連ページ⇒ http://bookclub.kodansha.co.jp/books/topics/kaizoku/
千葉のことも「東洋最大の千葉製油所」建設として少し登場してくるが、地元の出光興産関係者など、タンク底で廃油を浚う仕事のことなどは今にも伝えられているという。東京湾の臨海南部には、石油化学系の会社が集中しているが、セブンシスターズや統廃合が進む中での系列関係など、知識としても知らないことが多かった。p44の記述、昭和石油はロイヤルダッチシェルと、興亜石油はカルテックスと、丸善石油はユニオンと、三菱石油はタイドウォーターと提携、東亜燃料工業はスタンバックになどとあるが、このあたりは、他の情報でも確認してみたい。
p103「イランの苦しみは、わが国岡商店の苦しみである。イラン国民は今、塗炭の苦しみに耐えながら、タンカーが来るのを一日千秋の思いで、祈るように待っている。これを行うのが日本人である。そして、わが国岡商店に課せられた使命である」という鐵造の言葉など、『日本人』を意識させられる内容となっている。
{1/5-7読了、記入は13}