読書録

読書整理用のダイヤリーから移行しました19/1/26土~

増税なしで財政再建するたった一つの方法

著者の主張は、副題や帯にあるとおり「アングラマネー炙り出しによる経済活性化私案」の一言につきる。
p148にその額が示されているが、地下経済の合法化により、年間の増収は1兆1034億+新札切り替え41兆で、あわせて42兆の税収増加というのだが、どこまで現実的か、については、率直によくわからないと感じた。

むしろ本著では「フラットタックス」、税金逃れのための収入を隠す行動がなくなり税収の増加につながったというバルト諸国やロシアの取り組みを紹介しているが、この分野に詳しくないだけに興味を持った。ただ、経済・社会状況が違うだけに、むしろ消費税の方が、同じような効果があるのではないかとも思った。

また、カジノ合法化は、実際、マカオへ行った際に目の当たりにし、観光立国をめざすのであれば、パチンコ業界が存在しているぐらいなのだから、考えてもいいのかとも感じた。


冒頭の書籍画像は、「アマゾンによる商品紹介」を利用しているのだが、そのカスタマーレビューで、『橋下市長の慰安婦容認発言と同じ主張、読む価値なし! 2013/5/20By 頑固オヤジ』のみ表示されているのには、逆に驚いた。こういう透明性・オープン性が、ネット社会における信頼性を高めるということか。先のネット選挙運動解禁をめぐる議論とあわせて、今の時代を現しているように思う。


{9/21読了、22記入}