読書録

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『ウェブ炎上』 荻上チキ 著

ウェブ炎上―ネット群集の暴走と可能性 (ちくま新書)

ウェブ炎上―ネット群集の暴走と可能性 (ちくま新書)

今のネット環境のもとで、なぜ炎上という現象が起きるのか、実践的な情報を収集し、分析している。
とても役立つ本で、古本にあったら、すぐにでも購入したい気持ちだ。


(扉ー要旨)
ブログやミクシィで、ある人物への非難が燃え上がり、収拾不能になることがある。こうした現象を「炎上」と言う。時に何千もの批判が押し寄せ、個人のプライバシーすら容赦なく暴かれる。有名無名を問わず「炎上」の餌食となるケースが頻発する今、そのメカニズムを明らかにし、そうした集団行動(サイバーカスケード)にはポジティブな側面もあることを指摘する。ウェブという「怪物」の可能性を見据えた、現代の「教養」書。

(目次ー引用)
1章 ウェブ炎上とは何か
(日常化したインターネット;注目を集める「web2.0」 ・・);
p16:(ネットの特徴は)限りない数の情報を目に見えるようにし(可視化)と、情報と情報をどんどんつなげていきます(つながり)
p34:サイバーカスケードとは、アメリカの憲法学者キャス・サステーンが、『インターネットは民主主義の敵か』の中で提唱した概念で・・各人が欲望のままに情報を獲得し、議論や対話を行っていった結果、特定のーたいていは極端なー言語パターン、行動パターンに集団として流れて行く現象のことを指します。


2章 サイバーカスケードを分析する
(デイリー・ミーとエコーチェンバー;エコーチェンバーがもたらす分極化 ・・);
p66:高度に個人化されたメディアであるため、なおのこと自分にとって望ましい情報環境を作りやすい。
p88:フランス哲学者ジル・ドゥルーズの議論を受けて『環境管理型能力』と呼んでいます

3章 ウェブ社会の新たな問題
イラク人質事件へのバッシング;「自作自演説」というハイパーリアリティ ・・);


4章 ウェブ社会はどこへ行く?(サイバーカスケードの功罪;ネットがもたらす過剰性 ・・)

{図書館から借り10/27読了、記入は11/2}