読書録

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未婚当然時代 シングルたちの“絆”のゆくえ

(090)未婚当然時代 (ポプラ新書)

(090)未婚当然時代 (ポプラ新書)

 帯には「“半分シングル時代”がやってくる!?」、2010年の国勢調査で、30代後半の未婚率は男性35.6%、女性23.1%と数字が表示され、「新しい絆」を模索して葛藤する男女の迷い、本音、そして現実に迫るー。とテーマが表示される。そして、婚活をする人をはじめ、シェアハウスに住んだり地方移住したりする人、ビジネスの交流会の参加者、ツイッターでつながる人たちなどが取材対象として登場し、結婚には縛られない形のいまや可能性を伝えている。

 このうち、婚活の相談に乗る側がラインで会員との連絡を行っていることp70や、ビジネス交流会では実際に会うだけではなく、SNS上でお互いにフォローし合いコメントをつけ合うなどメンバーに尽くしながら結束を固めていく様子p207などが描かれ、ネット時代のつながりのありようについて考えさせられた。


発刊したポプラ社のサイト⇒ https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/8201090.html

連載されていたウェブ媒体『WEDGE Infinity』⇒ http://wedge.ismedia.jp/category/mikon


 著者はもともとNHKのディレクターで海外紀行やスタジオなどの番組制作に携わったあと文筆業に入り、幸せな生き方を探求しているという。丁寧に心情に迫る取材姿勢に定評があると紹介されているが、働き方の改革が問われる中、生き方やキャリア形成を含め、今後の作品も読んでみたい。

 
 いくつか言葉やエピソードを以下に引用
◇人は、信頼する人を頼りたいものだし、頼られたいものだと思う。この、頼り頼られる関係こそが、いわゆる絆と呼ばれるものではないかp5
◇絆をつくるというのは、もしかしたら「愛情を注ぐ先をつくる」ということと、ほぼイコールなのかも知れないp232
◇ドラマ『ご縁ハンター』で人気婚活講師のモデルとなった高橋聰典(そうすけ)さんの冒頭ネタ
「理想を叶えるには、鯛よりも鱒が大切です」とホワイトボードに書くp26、したいと言っているときはできないと言い聞かせているようなもので、意識するためには「ます」に変えていく・・って、わかりやすい。


{2018/1/3-5読了、記入は1/6土}