読書録

読書整理用のダイヤリーから移行しました19/1/26土~

日経キャリアマガジン 50歳から考えるお金と仕事2017

50歳から考えるお金と仕事2017(日経キャリアマガジン) (日経ムック)

50歳から考えるお金と仕事2017(日経キャリアマガジン) (日経ムック)

 副題にある「夫婦で備える定年生活シミュレーション」をそろそろ考えといけない頃なのか・・・冒頭に紹介される、50代と60代のネットアンケート調査(各世代2000以上)で示される理想と不安、現実が、なるほどと思う。

 働き方については、やりがいを重視して決めたい50代が、現実路線に変わる60代で、前の会社で働くのが56%、重視は経験業種や職種、週5日が73%となっている(p7)。これが65歳を超えると、前の会社は35%まで減り、給与などへのこだわりが減って、勤務日数を重視するになり、働く理由も生きがいや社会とのかかわりが増える

 先輩からのアドバイスも、引用したいことがたくさんあるが、早めに準備、慣れた仕事がいい、広い人脈で人柄知られる必要、生活設計の見直しが大切、趣味の範囲を広げること。また、プライドはスッパリ捨てて「いくつになっても勉強」という意識で、などあり(p13-14)

 人生100年時代の家計シミュレーションでは、「夫婦ともに65歳になるまで仕事を続け、収入に合わせた暮らしが安心の秘訣」(p16)ということか。年金の手取り額も、この17年間で33万円も減っているとのこと。

 継続雇用で働くケースで、定年退職者の8割以上が継続雇用だが、収入ダウンや職場での待遇などに問題があり、給与設定や社会保険、年金、税金などの事前確認が必要(p34-7)。

 問題は、「モチベーションの低下と事業構造の変化による経験・スキルの陳腐化、ポスト不足」など(p71)で、やる気を維持する仕組み作りで、明治安田生命保険が、2019年から全正社員を65歳定年とし、57歳からの処遇の一律カットの仕組みを廃止したことや、サントリーホールディングスでは2013年から65歳定年を導入して給与水準を5割程度から6〜7割にアップ、53歳をめどにキャリアドックを実施して自身の今後を考察するという(p72-73)。


発刊した日経HRのサイト→ https://www.nikkeihr.co.jp/mook/206.html


 生活費を見直す基礎知識編では、収入と支出の把握として、使途不明金を洗い出し見直し費用をあぶり出す(p88)というのがあるが、そろそろこういうこともやっていかないといけないのかもしれない。
 
 とてもよくまとめてあるムック本でした。
 

{2017/11/11-12読了、記入は18土曜}