小さなチーム、大きな仕事――働き方の新スタンダード (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
- 作者: ジェイソンフリード,デイヴィッドハイネマイヤーハンソン,黒沢健二,松永肇一,美谷広海,祐佳ヤング
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2016/12/08
- メディア: 文庫
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小さなチーム、大きな仕事 働き方の新しいスタンダード (ハヤカワ文庫NF)
- 作者: ジェイソンフリード,デイヴィッドハイネマイヤーハンソン
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2016/12/15
- メディア: Kindle版
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ソフトウェアの開発会社で、プロジェクト管理ツール「ベースキャンプ」(2014年に社名変更 37 シグナルズ)の創業者とカリスマ開発者が、インターネット時代の仕事術を紹介しているが、働き方の参考になる要素が盛りだくさんあった。
大きな仕事をするには、「世界にささやかに貢献する」(p34)何かを良くしているという感覚が重要だというのは、働く意味を考える上でも、その通りだと思う。そして「自分自身の問題を解決する」(p40)という、自分に必要なものを作り、本当に関心のあることに取り組む、ということが、アップルの諸製品や、これまでも触れてきた、ウォークマンやポメラなど、反対があっても欲しい、作りたい、という誰かがいれば良いのだろう。
また、自分が苦手なことながら、本著で結構触れられているのは、「やることを減らす」(p83)や、Todoリストは項目分けして短くし最も重要なことを一番上にして一度に一つだけにする(p129)など、整理しながら取り組んだ方がよさそうだ。
発刊した早川書房のサイト⇒ http://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000013397/
備忘録としていくつか引用しメモ
◇ビジネスの核は変わらないものであるべき(p85)で、きょう欲しい、10年後も欲しいと人々が思うもの
+焦点にあたているのは、シンプルさ、使いやすさ、わかりやすさ、変わらない機能。p85
◇ツールより中身が大事で、本当に重要なのは、どのように顧客を増やし、利益を増やすかということp88
◇プロモーションでは、「観客をつくる」p167ことで、「興味を持ってもらう」ために、話す、書く、ブログを書く、ツイッターでつぶやく、映像を作るなど、「価値ある情報を共有し、ゆっくりと、だが確実に忠実な観客を獲得する」
+「舞台裏を公開する」(p175)人はものがどうつくられているかについて興味津々…人々を舞台裏に導くと新しい関係が生まれる。つながりを感じ、顔の見えない企業ではなく、あなたを人間として見てくれるようになる。製品やサービスに捧げられた汗と努力を見るだろう。深い理解や評価をしてくれるはずだ
+大手雑誌よりも、業界紙やニッチなブロガーなどに焦点を絞って話を持って行った方が早いp182
◇読まれるために書くのであって、書くためだけに書くのではない+一人のことを考え、その人のために書こうp250
◇“最後に”ひらめきには賞味期限があり、何かしたいことがあれば、今しなければならない、仕事に専念するp258
働き方の改革が求められてはいるが、最後のひらめきを今すぐに、というところなど、金曜に思いついたら土日も仕事をした方がいいと著者は書いている。確かに新しいアイデアや工夫ということとは、労働時間の削減や休日の確保と、どう兼ね合いをつけてくのか?どうすればよいか悩ましい課題ではある。
{2017/3/14-16読了、記入は19日}