読書録

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キャリアデザイン入門 専門力編

 「ミドル以降のキャリアについて書かれた本は驚くほど少ないp3」とまえがきにあるように、基礎力編( http://d.hatena.ne.jp/MrBooPapa/20160707 )が「筏下り」(20歳から30代半ばまで)だったことに対し、本著では「山登り」(第1は40〜50代半ばでプロの道を歩み専門力を磨き上げる+第2は50代半ばから:プロとしての飛躍をとげる)の段階(標準20年)として、「成長するミドル」「充実するシニア」として輝くためのポイントが丁寧に描かれている。

 
 最後には「統合のときp185」として、60歳前後から。無理なく人のために役立つことを大事な価値観として、最晩年には自分の人生の総決算を行う、という人生設計の標準形を示し、葛飾北斎福沢諭吉の言葉を引用しながら、「生涯現役」としてのキャリアを楽しみたいものだとして、締めくくっている。


日経ブック&ビデオクラブのサイト⇒ http://www.nikkeibookvideo.com/item-detail/11353/

ブックサービスのサイトに目次あり⇒ http://www.bookservice.jp/bs/ItemDetail?cmId=6544124

検索で”PDF]リクルートワークス研究所 所長 大久保幸夫氏”にまとめ資料?⇒ http://www.riasec.co.jp/seminar140629/prog14tokyo1.pdf
 

 引用したいポイントはたくさんあるが、いくつかを備忘録として以下に。
◇プロの3つのコースp23
1)エキスパート型:特定技術を担う、コンサルタントなど
2)ビジネスリーダー型:経営を担う、経営企画など
3)プロデューサー型:変革・創造を担う、プロジェクトリーダーなど
+プロの条件として、知識「わかる」と技術「できる」p26
+必要なのは、才能より訓練で、「熟達の1万時間」p36が必要=1日3時間で10&「好き」が大切p38


◇基本的な知識や主要な最新情報を持っていないことはプロとして「死」を意味するp76
→入門書から入り参考文献を読み、関連書籍をまとめ読み+毎日専門分野に該当する情報には必ず目を通すよう習慣づけ、新刊書も目を通す


野中郁次郎一橋大学名誉教授のSECIモデルp80
暗黙知→(共感する:共同化)→暗黙知→(概念化する:表出化)→形式知→(統合する:連結化)→形式知→(具現化する:内面化)→暗黙知
イノベーションの起点になるのはマーケティングではなく、こうすればもっと良くなる、絶対にこうしたほうがいいという信念で、プロの場合は直観的にテーマを見出すことができるp57


◇山を決めるーキャリアマップの作成p119(3*3の9つのマスを埋める)
上段:1)得意なこと、2)やりたいこと、3)価値を感じること、
中段:4)専門性、【5年後のきゃりあいめーじ】、5)リーダーシップ(自分らしいスタイル)、
下段:6)制約要件、7)チャンスの認識、8)組織からの期待
←これは自分なりに埋めて検討をしてみよう。 

◇時間確保のテクニックp152
・無為なことをしない、自分でなくてもできることは人に任せる、仕事の単位を小刻みにする、いくつかの仕事を同時進行でやることに慣れる
←これができていないと実感する・・・


◇山登り後の選択p171として5つの道
1)周辺の山を制覇する、2)ゆっくり楽しみながら山を下りる(後進の指導)、3)全く異なる第2の山に登る、4)また同じ山を登る、5)湯治で疲れを癒やす
+定年退職をにらむ年齢になると、高い役職や収入ではなく、「自分らしい」とか「誰かの役にたっている」ということが仕事の動機になるP175
+調査の平均像は、定年まで勤めた会社に一定の愛着を持ち、定年後のキャリアも会社にお世話になり、給与には不満があるものの、経験を生かせる仕事ができていることである程度満足していて、引退するつもりはない。
←「役に立つ」という感覚がもてるかどうかが、大きな要素になるのだろう。


{2016/7/8-12読了、記入は16}