読書録

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大阪人の「うまいこと言う」技術

大阪人の「うまいこと言う」技術 (PHP新書)

大阪人の「うまいこと言う」技術 (PHP新書)

角が立たないように言いたいことはしっかり言うための言葉がたくさん紹介されているが、正直、ほとんど知らなかった。このユーモアというのは、商人・町人が中心で権威ではなく言葉やコミュニケーションによる合意形成が必要だったからなのか?本著では、大阪の歴史や背景も解説しながら、さまざまな言葉を解き明かしてくれる。


出版したPHP研究所のサイト→ http://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-64493-6 (このグーグルプレビューで目次や一部内容を読むこともできる、という仕組みがあることを初めて知った・・・)


いくつか引用を以下に
◇死んだ亀さん=はなし(放し・話)にならん←四天王寺放生会p23
◇馬場の柿の木=なっとらん←大阪城の大手前の広場+JOBK放送開始は神官の祝詞で始まり芸妓衆の勧進帳で終わるp116
◇煮すぎたうどん=箸にも棒にもかからないp122
◇上町(うえまち)の井戸=深い仲←台地で深く掘る必要あり
p144
◇春の夕暮れ=くれそうでくれん。ケチp170
近江八景=ぜぜ(銭・膳所)がない←金がないp197
◇言霊信仰で、梨の実が「有りの実」、するめが「あたりめ」、終わりが「お開き」p233
◇歌舞伎役者の評価基準は「一声、二顔、三姿」p238
◇大阪のしゃれ言葉の特徴p248〜
あ・あからさまでなく
い・意表をついて
う・浮世離れず
え・笑顔を基本に
お・憶えやすい

{4/9-10読了、記入は14}