- 作者: 福島文二郎
- 出版社/メーカー: 中経出版
- 発売日: 2010/11/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この本を読むと、ますますディズニーランドが好きになってしまうし、自分が働く職場でこのようなことがいかに実現できるかと考える。ヒントはいろいろあるし、決してできないことではないのだろうけど、それにしても「羨ましい」というのが、率直な感想だ。参考になりそうなポイントを、引用する。
p25:ディズニーの教育研修やしくみ・風土には、1社員、2顧客、3会社の信頼関係を築く、すなわち「3コンフィデンス」を実現するための考え方・メソッドが詰まっています。
p40〜:後輩を育てるときに欠かせない3つのポイントとは?
1.教える内容・教え方(しくみ)が論理的であること
2.心理的な工夫が施されていること
3.上司・先輩が教えることに熱意を持っていること
p62:組織は人のために存在し、われわれは人のためになる存在でなければならない←人のためになる人材を育てる(ミッション)
p72&81:ディズニーの行動指針の優先順位
1)安全性 Safety・・常に安全に目を配る
2)礼儀正しさ Courtesy・・ゲストをVIPとして迎える
→3つのキーワード「笑顔」「挨拶」「アイコンタクト」
(⇔p127:ホスピタリティ・マインドと自主的行動は職場内でも)
(⇔p159:仕事のレベルの高い職場の共通点)
3)ショー Show ・・プロとして最高のショー・サービスを提供する
4)効率 Effciency・・チームワークを大切にし、無駄をはぶく
p178:言行不一致だと後輩のモチベーションは下がる一方
整理、整頓、清掃、清潔、しつけの5Sは上司・先輩守らないとダメ
p284:(トレーナーの意見でマニュアルが変わるのも)会社はもちろん、上司や先輩が、トレーナーたちの自主性を尊重し、自由に考え行動できる裁量を与えているからです。
本著の中には、人気がなかった清掃担当のカストーディアルという部署を、上司や先輩が重要性を繰り返し伝えると共に、アルバイト感謝デーには社長もその役になってもてなすという取り組みで、今では人気職種になっているという話も紹介されているが、いかにモチベーションを上げていくのか、組織風土を考えると、なかなか容易ではないとは思う。また、相手を思いやる気持ちが生まれない職場として、隣にいるのにメールで用件を伝えるという事例を紹介していたが、自己点検しないといけないのかも知れない。
オリエンタルランド社が就職先として人気があるのも頷ける。続編も出版されたようで、また手にとって見たい。
{2/9-11読了、記入同日}