- 作者: 小寺信良
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2010/11/10
- メディア: 新書
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大震災のテレビ番組が、発災直後からUSTREAMやニコニコ生放送で生配信されるようになり、いよいよテレビと通信との境がなくなった感があるが、この本では、既存メディアとの比較や仕組みなどについて、わかりやすく解説している。テレビ業界で働いていたという著者だけあって、どれぐらいのスタッフがいていくらぐらいかければ、このメディアでの生中継が可能なのか、ということも示していて、興味深い。
(目次ー引用)
第1章 ユーストリームという世界;
p18:ユーストリームとは、簡単に言ってしまえば、インターネットを使って生放送が配信できるサービスである。
p25:ダダ漏れが注目を集めたのは、ソラノートの広報担当「そらのちゃん」こと佐藤綾香氏の仕事風景をスティッカムで中継を始めたこと。
p48:はじけたのは、2010年4月の第二弾事業仕分け中継で、ネット放送五社(ユーストリーム、ニコニコ生放送、スティッカム、シャアキャスト、DMM.com)が網羅
第2章 ユーストリームの可能性;
第4章 ユーストリームがビジネスを変える;
p127:映像を混ぜ合わせるVJで日本製「モーションダイブ」というソフトが世界にも普及
第5章 ユーストリーム番組制作のポイント;
第6章 ユーストリームがテレビを殺す;
p162:外回りの取材スタッフは、基本的には外注の制作会社からの派遣であると思っていい。
p166:『おもしろいテレビ番組』が再び作れるようになるためには、この搾取構造を解体するしかない。
p186:テレビはもはや数あるコンテンツのうちの一つにすぎないという状態になった→映像という情報伝達手段として、映像を運ぶものはなんでもいい
p188:テレビ報道は生き残る:災害・戦争報道などは素人がうかうか乗り込んでいくべきではない
第7章 横たわるユーストリームの課題
p204〜要点だけをしることができない をクリアするには、1.アーカイブ動画にチャプターの付与、2.ダイジェスト版の作成、3.文書化←「tsudaる」津田大介氏がイベントをリアルタイムにツィッターでレポートしたことに起因する言葉。
p215:これまでマスメディアによって独占的に支配されてきた、ブロードキャスティングの意味を変えるものである。ユーストリームが示す最大の可能性は、kのブロードキャスティングの再起動なのである。
{3/14-15読了、記入は19}