- 作者: 池井戸潤
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2016/07/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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去年11月に読んで以来の池井戸作品。その頃放映していたのを一部見ていただけに、これもドラマが先になった。そうすると、読む際にテレビで登場していた人物が思い浮かんでしまう。大手シューズメーカー営業部長のピエール瀧や、茂木選手の竹内涼真、宮沢社長の息子・大地の山崎賢人など、イメージもぴったりと感じた。
このドラマ、年末のバタバタで、最終回は録画したまま実は見ていなかった。読了後に改めて見て、小説のキャラクター設定のうまさ、展開の面白さに、改めて感動した。テレビでは、マラソン大会の最後で、茂木選手にこはぜ屋のことをコメントさせていたが、これは逆にそんなことを言うはずがないのではと興ざめするところがあったのは残念だが、情感をゆさぶるつなぎになっていた。最初のメーンバンクを最後ではそれほど悪者にしなかったのは、明るいトーンで終わらせたかったためか。
俳優名で主人公の社長が出てこなかったのはボケたのかと自分が心配に・・役所広司さん、好演されていた。小説で重要や役回りのシューフィッター役の方はよく知らない方だったが、今も残るTBSのサイトなどで、歌舞伎役者の市川右團次だとわかった。
日曜劇場のこの枠は、翌日から仕事の人が多いと想定される中。ものづくりの素晴らしさや、人が信頼しあうということ、ハッピーエンドになって元気づけられるという、池井戸作品で
発刊した集英社の特設サイト→ https://www.shueisha.co.jp/rikuoh/
TBSドラマの登場人物紹介サイト⇒ http://www.tbs.co.jp/rikuou_tbs/character/index.html
◇印象に残った言葉やシーンを以下に引用
p221:大企業病とでもいったらいいのだろうか
p272:(村野)「私たちが提供しているのはシューズだけどシューズじゃない。魂なんだよ。ものづくりをする者としての心意気というか、プライドというかね」
p314:(冨島)「あがいてみるもんですな」そう呟く。
「それがー生きていくってことじゃないんですか。会社だって、人だって、結局同じかもしれない」
p541:「バカにしないでいただきたい」宮沢ははっきりといい
◇この読書録に掲載した池井戸作品
2017-11-19 『オレたち花のバブル組』
2017-11-13 『オレたちバブル入行組』
2017-10-25 『果つる底なき』
2017-08-16 『銀行総務特命』
2017-06-30 『鉄の骨』
2016-02-23 『不祥事』
2016-01-05 『ようこそ、わが家へ』
2015-12-31 『下町ロケット2 ガウディ計画』
2015-11-27 『下町ロケット』
2015-03-27 『銀翼のイカロス』
2015-01-16 『ロスジェネの逆襲』
池井戸さんの小説は、働くことの意味をつきつけ、自分を元気にさせてくれる。
{2018/7/22-26読了、記入は7/28}sssssd