- 作者: 若松義人
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2015/06/03
- メディア: 文庫
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80歳近い著者が文庫用に書き下ろしたとのことで、トヨタの歴史や哲学、独特な言葉づかいなど、網羅的に書かれている。7年前に著者の本「なぜトヨタは人を育てるのがうまいのか (PHP新書)」をこの読書録に書いた際( http://d.hatena.ne.jp/MrBooPapa/20080201 )、そんな話は聞いたことがないというコメントも寄せられたが、VWが不祥事対応であえぐ中、リーマンショックやアメリカでの動き、東日本大震災などを経ても、家電メーカーと違い堅調なのは、本著に書かれているような背景があるということか。
出版したPHP研究所のサイト⇒ http://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-76384-2
いくつかのポイントを備忘録として引用
◇トヨタ式の基本は「売れに合わせたモノづくり」(p517)で、その歴史とは結局は「日々改善、日々実践」をやり続ける歴史でもあった(p521)短く表現すると、1)人間の知恵の上に、2)自働化と、3)ジャスト・イン・タイムの二本柱がたっているp390
◇トヨタ式では、5Sの中の、整理、整頓、清掃、清潔の4Sを特に大切にしている。p38(もうひとつは、しつけ)
◇トヨタ式の「人を抜く時は、いちばんできる人間を抜け」は、人を育てる最も大切な鉄則の一つ。p152
◇口ぐせに、「なぜ」を5回繰り返すp176+大野氏「できない言い訳をするアtまで、どうすればでこいるかを考えよ」p239&つくり方の無駄を省くことで「よりよいものを、より早く、より安く」を実現することが基礎となる考え方だった。
◇課題のない報告は認めないp262+書類はA3の用紙1枚に簡潔にまとめるp364
{10/19-23読了、記入は24}