- 作者: 三島有紀子
- 出版社/メーカー: パルコ
- 発売日: 2014/09/26
- メディア: 文庫
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ドラマや映画と原作本の関係は不思議というか、先に映像を見てしまうとそのイメージで読んでしまうことがある。本が先だと抱いていたイメージとの違いが少しひっかかったりする。ドラマでいえば、半沢直樹は映像先行、空飛ぶ広報室は本先行だった。本著は映画公開にあわせて出版されたようだが、主人公の女性エリカの生き方と、ソラチでワイン作りに取り組む兄弟アオとロクとのかかわり、心あたたまる素敵な物語ではありました。
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備忘録として若干引用
◇p100:アオの言葉「生きてればいい、生きてくれてれば、また何か変わることがあるかもしれない」
◇アオの指揮した曲『カヴァレリア・リスティカーナ』p110
◇葡萄の涙=寒い冬を越えて、雪が解けた頃、そう、ちょうど春を告げるふきのとうが出始めた頃です。葡萄の枝を少し切ると、ぽたりぽたりと水滴が落ちます。その雫…p195
◇p218:いつか、一緒に三人で酒を飲む、どこにでもいる、どこにでもあるささやかな父親の望みのつもりだった。
{4/10,-15、記入は26}