読書録

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買ってもらえる広告・販促物のつくり方

買ってもらえる広告・販促物のつくり方 (日経文庫)

買ってもらえる広告・販促物のつくり方 (日経文庫)

なぜかノウハウ本的な新書が続いているが、広告という分野も奥が深いのだとこの本を読んで感じる。「覚えてもらう」と「買ってもらう」では手法が違い、クリエーターにもそれぞれノウハウや能力が違うというのだが、習得するには、才能も必要だろう。チラシを眺めれば、ほぼ基本的な手法は一緒というのだが、それこそ千差万別のような気もする。ただ、この本を読んで、制作側はこういうことを企図して配置しているんだということは、なんとなく理解する。ではメモしておくノウハウの一端を以下に。

p41:『チラシを見るとき人の目線はZ型に動く、最初に見られる「左上」と「右下」に、いちばん売りたい商品を置くとよい』というZ理論は正しくない
p50:人の目線は、小さな文字より大きな文字の方に引き寄せられる+淡い色より強い色のほうに引き寄せられる。ヨコ組みの場合、文字の流れ同様、目線も左から右、上から下にはラクに流れる

p58:お約束ワードで割安感を感じてもらう「広告の品」「お買い得品」

p72:「赤」と「黄色」は人の気持ちを高揚させるアクションカラー

p81:買ってもらえるためのキャッチフレーズは、「自分ごと」化と「快適」化+名指し

<構成テクニックp104〜>
1.ビフォー*アフター→使用前は好ましくないのが、これを使うと、良くなる
2.Q&A→かけあい
3.お客様の声→第三者からの評判
4.ランキング→売れ筋を示す
5.限定→いまだけ

p132:買ってもらうための表現なら、受け手が聞きたいことを売りにした方が有利

p138:コールセンターの優れたオペレーターの考え方
・苦情の電話をするのは面倒なこと
・なのにわざわざ電話をしてくださっている
・ありがたいことだ
・このありがたい苦情を活かさなければ

p157:ネットも受け止めるのが人間である以上、表現ノウハウは基本的には変わらないが、「検索にひっかかる言葉」は相当意識すべき。これがやや異なるところ。

ネットショッピングなどでも、本著に書かれているノウハウは、いやというほど活用されているような気がする。ランキングや原点、お客様からの声など、必ずと言っていいほどどの商品にも書かれている。ゆえに、ステマの問題も出てくるのだろう。

{3/11-12読了、記入は17}