読書録

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イノセント・ゲリラの祝祭 上

イノセント・ゲリラの祝祭 (上) (宝島社文庫 C か 1-7)

イノセント・ゲリラの祝祭 (上) (宝島社文庫 C か 1-7)

著者がこれまで何度も導入を訴えてきた「Ai」という死亡時画像検査をめぐる問題をとりあげ、厚労省や官僚組織への痛烈は批判をたくさん盛り込みながら、話は小気味良いテンポで進み、一気に読んでしまう。

p120:(ミスター厚労省と呼ばれる理由)市民が必要とすることを一切せず、自分たちが必要とする仕事ばかり優先する。やりたくない仕事は遅延させ、やりたい仕事にはあらゆる手だてを使ってブースターをかける。口先で指導、責任が降りかからない安全地帯で体制作りに専念する。

p203:(厚労省の価値観)まずカネ、それから天下り先になりそうな業務開発、そしてメディアでの見栄え。この官僚三大原則を満たせば、企画は楽勝で通過。

著者は名誉毀損訴訟で訴えられていたと記憶しているが、なかなか官僚や専門家への意見は厳しいものがある。

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