読書録

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95歳・私の証あるがまゝ行く

95歳・私の証 あるがまゝ行く (朝日文庫)

95歳・私の証 あるがまゝ行く (朝日文庫)

いまなお活躍されている日野原重雄医師が、95歳当時に朝日新聞の連載に書いていた内容をまとめた、第三集の本。
いつまでも元気で、かつ、社会に積極的に関わろうとする姿勢には、全く脱帽する。
随筆のひとつひとつに味わいがあり、このお年になってもあくなき 向上心や次世代へのメッセージというものを感じさせられる。

p97:(仕事の成功や地位や財産を築こくとも人生においては素晴らしいとしたうえで)たとえ無に帰するのだとしても、次の時代のいのちの輝きに希望を感じることができたらどうでしょう。いのちを継承していくことは、日本の社会には必要なことなのです。

p125:予想外の幸福な発見を偶然にする才能を「セレンディピティ」と呼びます。


また、生き方として
p142:愛する者の心のこもった優しいケアを受けつつ、永遠の眠りに入ることができれば、長い苦しみの後でも、決して孤独ではなく、優秀の美の中に人人生を終えることができるのです。

さらに、p212では、戦時中に石井四郎軍医中将が持ち込んだ捕虜待遇の写真は、腸チフスやペスト、コレラなど、伝染病の生体実験を行って行っていたことが明らにわかった。

{記入は9/25}