読書録

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『クラウド・コンピューティング』 西田宗千佳

クラウド・コンピューティング ウェブ2.0の先にくるもの (朝日新書)

クラウド・コンピューティング ウェブ2.0の先にくるもの (朝日新書)

今月号の日経トレンディが、クラウドの特集をしていたが、この言葉クラウドが世に出てから結構たつ。
発達した技術が、いよいよクラウドを現実もののに近づけてきたということか。
それにしても、本著の各章ごとに「まとめ」があるのは、わかりやすく親切ではあり、勝間和代さんのような本づくりを感じた。


(目次-引用)
はじめに 「世界に5台しかコンピューターがない」世界;

第1章 サービス化 ソフトがネットへ溶けていく;
Ajaxエイジャックス(p47)=ウェブブラウザー側とサーバー側に処理を分割し、ローカルとウェブのアプリケーションの差を埋める。グーグルマップのようなもので、ソフトは買うものではなくネットを介して利用することが不通になってきた。


第2章 ボーダーレス化 「iPhone」の革命;
パソコンと携帯の壁をなくすモバイル・ミー(p85)など、モバイル技術の発展とゲーム機器や家電のコンピューター化により、携帯電話のネット端末化や、ネット経由でデータを常に最新の状態に保つサービスが普及。


第3章 オンライン化 すべてがネット(雲)の向こうに;
Gメールでoがオープン、nで次のメールに(p111)
写真でオンラインにのせるフリッカーflickrアメリカでは人気(p121)
メールや写真をネットに置くサービスが普及し、パソコンと携帯電話、家電などの機器の違いOSの違いの壁が取り払われ、好きな場所で好きな機器から情報を利用できるようになった。


第4章 クラウド・コンピューティングという「現象」;
p158:クラウドは、(ソフトウェアの)サービス化、(ハードウェアの)ボーダレス化、(データなどの)分散、(保存のための記憶装置や処理のための演算力の)集約といった四つの要素からなる。
クラウド以前と以後で、操作性の問題や目線の方向が変化した。最初から一定の方向性をもった技術ではなく、様々な技術動向が結果としてある塊として姿を現した「現象」なのである。(p173)


第5章 クラウドの課題と未来;
5つとは、グーグル、マイクロソフト、ヤフー、アマゾン、セーフスフォース・ドットコム(備忘録を管理するRemember the Milk)
ハイテクを受け入れやすい層(アーリーアダプターズ)と普及を支えるアーリーマジョリティの間の溝=キャズムを超えられるか。

{図書館で借り2/12読了、記入は17}